“リーディングDXスクール”は、GIGA端末の標準仕様に含まれている汎用的なソフトウェアとクラウド環境を十全に活用し、児童生徒の情報活用能力の育成を図りつつ、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実や校務DXを行い、全国に好事例を展開するための事業です。
東十郷小学校では、子どもたちが主役となる学びを目指し、端末を活用した授業改善に取り組んでいきます。
授業や校務に役立つアプリや動画、資料を集約したポータルサイトを開設しました。
研修で学んだ資料等も随時更新されていき、職員の間で情報共有をしています。
本校では、教職員同士が日々の授業や子どもたちとのかかわりの中で見つけた“ちょっとした工夫”や“うまくいったこと”を、Googleチャットを使って気軽に報告し合っています。
「こんなアプリを使ってみたよ」「こんなふうに声をかけたら、子どもが前向きに取り組んだよ」など、現場のリアルな声がチャットに集まってきます。写真や資料付きで紹介されることもあり、「それ、明日やってみよう!」という声も聞こえてきます。
ICTを活用することで、時間や場所にとらわれずに意見交換ができ、職員室をこえたつながりが生まれています。
リーディングDXスクールに指定されている石川県能美市立寺井小学校へ視察に行ってきました。
子どもたちがタブレットやデジタルツールを自然に使いこなしながら、自分で考え、調べ、仲間と話し合いながら学びを進めている姿です。先生からの指示を待つのではなく、「わたしはこう思う!」と、自発的に学ぶ雰囲気が教室中に広がっていました。
ICTの導入が進んでいるだけでなく、それを通じて子どもたちの「学びに向かう力」がしっかり育まれていることに感銘を受けました。
今回の視察を通して学んだことを、今後の本校の取り組みにも活かしていきたいと思います。
本校では、図書室の利用をもっと便利に、もっと身近にするために、蔵書検索ソフト「カーリル」を導入しました。これにより、児童は自分のタブレットから図書室にある本を検索したり、貸出状況を確認したりできるようになりました。
さらに、この新しいツールを全校にわかりやすく紹介するために、図書委員の児童が使い方の動画を自分たちで制作し、全校に向けて発信しました!
「こんなときはこう使うよ」「ここを押すと検索できるよ」など、児童目線で工夫された内容になっており、動画を見た多くの子どもたちから「わかりやすい!」「すぐ使ってみたい!」という声があがっています。
図書委員のアイディアと発信力が、学校のDX化と読書活動をぐっと前進させてくれました。
これからも、子どもたちの“やってみたい”を大切にしながら、学びの環境を整えていきます。
文部科学省 学校DX戦略アドバイザーの平井聡一郎先生をお招きし、「これからの学びと教育の在り方」についてご講演をいただきました。
講演では、社会や技術の急速な変化に対応するために、学校教育も“令和の学び”へとアップデートしていく必要があること、そしてそのために何が求められるのかを、わかりやすく具体的にお話しいただきました。
特に注目を集めたのは、「生成AIをどう教育に生かすか」というテーマ。AIをただ使うのではなく、「問いを立てる力」「情報を見極める力」「人とつながって学ぶ力」といった、これからの時代を生きる子どもたちに必要な力をどう育てるかという視点での話に、多くの教職員が大きな刺激を受けました。
参加した先生方からは、「考え方が大きく変わった」「現場で今できることから始めたい」といった感想が多く寄せられました。
職員室内に「DX図書コーナー」を設置しました。教職員が気軽に立ち寄り、興味のあるテーマについて学べるよう、実践に役立つ書籍をそろえています。
コーナーには、校務の効率化や働き方改革に関する本、個別最適な学びと協働的な学びを実現するためのヒントが詰まった教育実践書、Googleアプリ(Classroomやスプレッドシート、フォームなど)の活用法に関するガイド本などが並んでおり、だれでも自由に借りることができます。
「この本、授業にすぐ使えそう」「校務の負担軽減につながりそう」と、すでに多くの先生が興味をもって手に取っています。
ちょっとした空き時間に、ちょっとしたヒントを。
これからも、学び続ける教員集団をめざして取り組んでいきます。
リーディングDXスクールに指定されている石川県能美市立寺井小学校へ視察に行ってきました。
学校全体では、タブレットをただの「特別な道具」としてではなく、鉛筆やノートのように日常的に活用している姿がとても印象的でした。さらに、1年生の段階からタイピングに親しみ、調べ学習や発表などに自然に活用している様子も見ることができました。
また、個別最適な学びを実現する「マイスタ学習」という仕組みも導入されており、子どもたちが自分のペースや興味関心に合わせて学習を進めているのがとても新鮮でした。加えて、学習規律がしっかりと定められていて、教室内では安心して学べる落ち着いた雰囲気が感じられました。
本校では、先日「LDX推進会議」を行い、今後の研究の方向性について話し合いました。
会議では、「東十郷の子どもたちが、これからの社会を生きる力を育むためには何が必要か」「より深い学びを実現するために、学校としてどのように取り組むべきか」といった視点から、活発な意見交換が行われました。
現時点での課題はまだ多くありますが、共通の目標として、子どもたちが協働的に学びを深める授業をつくっていくことを確認しました。その実現に向けて、すべての教職員が「授業づくり部会」と「ICT部会」に分かれて研究を進めていくことが決まりました。
2学期に向けて、職員一人ひとりが力を出し合い、チームとして取り組んでいきます。
“よりよい学び”を、子どもたちとともに創っていけるよう、これからも挑戦を続けていきます。
LDX推進に向けた本校の取り組みとして、授業づくり部会とICT部会の第1回打ち合わせを行いました。それぞれの部会で、1年間のゴールを明確にし、そこへ向けてどんな取り組みを進めていくべきかを整理しました。
話し合いの中では、「どんな授業が子どもたちの深い学びにつながるのか」「ICTをどう効果的に授業に取り入れるか」など、実践に根ざした前向きな意見が多く出されました。
やるべきことはたくさんありますが、一人ひとりが役割をもって協力しながら進めていく体制が整いました。
それぞれが担当をもち、夏休みの間から準備を進めていきます。
2学期には、より具体的な実践へとつなげていけるよう、全職員で力を合わせて取り組んでまいります。
LDX2部会が夏休みに準備してきた内容の報告会を行いました。
東十郷の目指す授業の姿を全職員で共有したり、学年ごとの情報活用能力の系統について確認したりしました。
また、今後校務で活用していく予定のものについても情報共有がありました。
これからも職員全員で協力しながら、子どもたちの学びをより充実させていきます。
東十郷の子どもと目指す学び方を「さとのこスタディ」、略して「さとスタ」と名付けました。
「さとスタ」では、自分の考えをもち、それを友達に伝えながら考えを深めていきます。
考えの似ている人や違う人とかかわることで、学びがより深まるように仕掛けていきます。
また、タブレットを使って自分の意見を整理したり、友達と共有したりすることで、より多くの考えにふれることができます。ICTを効果的に活用しながら、子どもたち一人一人の学びを広げ、深めていきます。
本校が目指す授業「さとスタ」のイメージを職員間で共有するため、2年生と5年生で校内研究授業を行いました。授業の中では、子どもたちが自分の考えを生き生きと友達に伝え合う姿が見られました。2学期から活用を始めたiPadも、子どもたちは操作に慣れ、学びを深めるための道具として上手に使いこなしていました。
授業後の事後検討会では、実際の子どもたちの姿をもとに「さとスタ」の良さを確認するとともに、さらによりよい授業をつくっていくための方策について意見を交わしました。
これからも教職員一同で学びを深めながら、子どもたちにとって主体的で協働的な学びが広がる授業づくりを進めていきます。