センター概要

センター長挨拶

群馬大学大学院理工学府エレクトロメカニクス教育研究センター長を拝命しました電子情報部門(電子・機械類)の曾根逸人と申します.

群馬大学大学院理工学府ではSDGsが目指す持続可能社会を実現するため,物質,エネルギー,環境,機械,電子,情報といった広範な分野を担う人材育成と研究開発を推進しています.特に2021年4月の理工学部改組に伴い設置された電子・機械類では,Society 5.0で要求されるIoT(Internet of things)やロボットなど電子と機械の分野融合が必要な分野への貢献が期待されています.そこで,電子・機械類を中心とする理工学府の教員が,研究シーズとニーズの共有,社会人教育のための各教員のスキルの共有,社会との連携窓口の共有などを積極的に行い,分野融合研究とリカレント教育を含む人材育成を推進させることを目指して,2021年4月に「エレクトロメカニクス教育研究センター」を設置しました.

当センターが推進する事業は,研究ユニットが主導する「分野横断型のプロジェクト研究推進」と教育ユニットが主導する「社会人学び直しのためのリカレント(リスキリング)講座実施」の2つです.研究ユニットでは,SDGsが目指すテーマの研究を推進する教員をリーダーとして研究部会を設置して,電子系と機械系および物質・環境類や他学部の教員を集めて,異分野融合研究を推進してもらいます.研究内容は大学内シーズの発展から産業界の皆様からご提案,ご相談いただいた課題まで幅広く対応させていただきます.これにより,組織対組織の共同研究や産官学が連携して外部資金を獲得するプロジェクト研究への展開を目指します.

教育ユニットでは,電子系は桐生キャンパス,機械系は太田キャンパスを拠点として,社会人の皆様を対象とした講座を実施します.電子系では,2005年から経済産業省や文部科学省からの支援を受けて続けてきたアナログ回路関連の人材育成事業を継承しつつ,計測制御,デジタル,プログラミングなどの座学と実習も開講して行きます.機械系では,2017年から太田市の支援を受けて実施してきたリカレント教育講座を継承して,材料力学,熱力学,機械力学などの座学から機械工作,3次元CAD,プログラミングなどの実習まで開講しております.また,将来的には,大学院教育との連携も図りつつ,地域貢献に繋げたいと考えています.

以上のように,研究ユニット,教育ユニットが各々の事業を進めながら,研究で得られた技術を講座として教育ユニットへ提供し,講座受講生からのご質問やご相談から研究ユニットの共同研究へ展開させるなどセンター内での連携を深めることで,事業を発展拡充させたいと考えています.今後の発展にご期待いただくとともに,是非お気軽にお問い合わせいただき,皆様にもご参画いただくことで,当センターを持続的な知識と人的ネットワークの拠点に育てていただければ幸いです.ご協力を賜りますよう,よろしくお願い申し上げます.

2021年12月


群馬大学大学院理工学府エレクトロメカニクス教育研究センター

センター長 曾根 逸人