参加無料
~「こころ」はサイエンスでどこまで分かってきたのでしょうか?
内閣府ムーンショット型研究開発事業では 「2050年までに、こころの安らぎや活力を増大することで精神的に豊かで躍動的な社会を実現すること」 を目標のひとつに掲げ、脳の働きや、感性、情動など、こころに関する科学的な理解を推進しています。神戸大学の内匠グループと、金沢大学の菊知グループでは、この一環として、自閉スペクトラム症を中心に脳科学や発達心理学からの研究を進めています。
毎年4月2日の「世界自閉症啓発デー」と同2日~8日の「発達障害啓発週間」にあわせ、共生社会の実現に資する ”脳” や“生命”の科学の最前線を紹介します。
金沢大学 医薬保健研究域
医学系 教授
講演タイトル:自閉スペクトラム症から学ぶ「こころ」と「体」の関係
ムーンショット目標9 プロジェクト
「子どもの好奇心・個性を守り、躍動的な社会を実現する」
幼少期に自尊感情が著しく傷つけられるとレジリエンスが生涯にわたり低下します。これを防ぐことで、だれもが安心できる環境で、生来の好奇心を発揮しながら成長できる環境を実現します。それにより能動的意欲と独創性に満ちた社会を実現します。具体的には、個性の脳画像技術により子どもの脳の個性を客観化し、最適化された芸術活動による介入の効果を「見える化」し、自治体の「子どもの好奇心・個性を守る学校構想」と連携しながら社会実装していきます。
神戸大学 大学院
医学研究科 教授
講演タイトル:自閉症の原因は?
ムーンショット目標9 プロジェクト
「こころの可視化と操作を可能にする脳科学的基盤開発」
行動中マウスの脳機能ネットワーク動態を可視化するバーチャルリアリティ(VR)システムを開発することで、社会的環境において互いにコミュニケーションを行うマウスの「こころ」の状態を脳機能ネットワークの変化として定量化します。さらに、オプトジェネティクスによる脳機能ネットワーク光操作技術を開発し、マウスの「こころ」の状態変化を人為的に生じさせることで、脳機能ネットワークがどのように「こころ」の変化に対応し、行動を変化させるに至るかを明らかにします。脳の直接的操作が可能なマウスの研究により、人のこころの機序を解明するための基盤技術を創出します。
開場までのアクセス
① 最寄り駅:阪急「六甲」、JR「六甲道」または 阪神「御影」です
② 最寄り駅からバスに乗車
市バス36 系統「鶴甲団地(つるかぶとだんち)」行き
➡「神大文理農学部前(しんだいぶんりのうがくぶまえ)」下車
③ キャンパス内徒歩(約5分)
主 催
ムーンショット目標9「こころの可視化と操作を可能にする脳科学的基盤開発」
共 催
・ムーンショット目標9「子どもの好奇心・個性を守り、躍動的な社会を実現する」
・神戸大学大学院医学研究科メディカルトランスフォーメーション研究センター
・神戸大学大学院医学研究科こころの疾患研究センター
後 援
神戸市、日本自閉症協会