令和年度おかやま学びたい賞

最優秀賞・優秀賞紹介サイト

令和5年度おかやま学びたい賞には小学校38校から50作品、中学校17校から46作品の応募があり、県教育庁義務教育課において審査し、最優秀賞及び優秀賞を決定しました。 

応募作品全てにおいて、地域の人・こと・ものと関わりながら探究的な学びを進める姿が見られました。特に、受賞作品は、題材を自分事として捉え、自己決定し、試行錯誤を繰り返すなど、児童生徒の「学びたい」が溢れるすばらしい作品です。 

最優秀賞(小学校)

井原市立青野小学校 5・6年生

「ふるさとと共にある未来 ~10年後どう生きていく?~」

「10年後、青野にぶどうシーズン以外にも定期的に人が来るようにする」という目標を立て、その実現のために段階を踏んだゴールを設定しています。今年度は青野で開催されるイベントに、たくさん人を集めることを目指しました。地域の人と協力しながらイベントでの出店に向けて取り組んだ活動をまとめています。 

最優秀賞(学校)

赤磐市立高陽中学校 3年生

目指せ!赤磐市の新しい特産品!! ~甘酒プリン~

赤磐市の新しい特産品として、酒所・赤磐の特長を生かした誰でも口にできる「甘酒プリン」作りに挑戦しました。甘酒の旨みを引き出すために砂糖を使用せず、健康やアレルギーに配慮して豆乳を使っています。酒蔵への取材や失敗から学び完成させたこの特産品には、中学生の思いが込められています。 

優秀賞(小学校)

和気町立佐伯小学校 3年生

Mission 佐伯を花でうめつくせ!


「花が増えると嬉しい」という地域の声を調査し、授業で学んだ知識等を生かしながら地域を花でいっぱいにする活動を進めました。活動を進める過程で生じる花の管理や廃棄に関する課題等を分析し、地域の施設や農園、中学生、高校生からの助言や協力を得ながら、佐伯地域の21か所にプランターを設置しました。

美咲町立柵原西小学校 6年生

柵西歴史資料館を作ろう! ~学校の歴史を伝えたい・残したい~」 

令和5年度末で閉校する美咲町立柵原西小学校の軌跡と記憶を多くの人に伝え残すことを課題として、学校の歴史の調査や写真の収集、地域の人への取材を行いました。そうして集めた記録や学校での楽しい思い出を整理し、柵西歴史資料館の設立と地域への公開に向けて取り組んだ活動をまとめています。

優秀賞(学校)

新見市立哲西中学校 3年生

Tessei Pride Project ~新見の魅力や誇りを発信~

修学旅行で行った沖縄県の民泊先で新見の魅力を発信したことで、ふるさとの良さを再発見しました。新見の魅力を海外を含む多くの人に発信したいと思い、「SNS発信」、「スタンプラリー」などの取組を行いました。地域の人と交流しながら4つの「魅力発信プロジェクト」を実現していく様子をまとめています。

早島町早島中学校 年生

早島町魅力アップ大作戦


早島町の魅力を発信するために、学校と地域が連携したイベント「はやしまの日」において、地元の事業所と共に開発した商品を販売し、今年度新たに始めたサービスを提供しました。卒業生の取組を引き継ぎながら発展させ、多様な立場の人からの意見を取り入れ、PDCAサイクルを回しながら取り組んだ活動をまとめています。 

学びたい賞フォーラムの様子 

 岡山県総合教育センターをメイン配信会場として、岡山県内各地の小・中学生がオンラインでつながりました。20校36チームが12グループに分かれて意見交流をし、各グループのファシリテートを岡山芳泉高校、倉敷天城高校、津山商業高校の高校生が担いました。

 地域や校種を超えた児童生徒がオンラインで交流することで、学ぶ意欲が刺激され、参加した児童生徒から「伝えたい」「学びたい」「もっと知りたい」という気持ちが伝わってきました。意見交流を通して新たな気付きや学びを得ることができました。


【おかやま学びたい賞フォーラムの内容】

1 開会あいさつ

2 児童生徒による意見交流

3 最優秀賞、優秀賞及び奨励賞発表

4 夢育アドバイザーからの講評

5 児童生徒による振り返り・発表

6 教育長からの講評 

参加した児童生徒の感想(一部抜粋)  

小学生 

他のグループの発表からいろんな取組を知って、私たちも新しいことに挑戦してみたいという気持ちになりました。

他の学校の人たちに自分の地域のことを伝えることで、自分たち自身が地域をより深く知ることができました。

発表するときは、はっきり話して、相手にちゃんと伝わるようにしたいと思いました。  

・中学生のように企業や地域の人とコラボ したり、小学校同士でもコラボしてみたいと思いました。

高校生の人が優しくて、話しやすい雰囲気を作ってくれたので、私もそんな人になりたいと思いました。

中学生

日常生活の小さな疑問から立ち止まって考えてみることが大切であり、気付いて終わりではなく、そこから行動していくことが大切だと思いました。

私はクラスの中であまり発表をしていなかったので、今回の学びを生かして自分の意見を積極的に伝えれるようになりたいです 

具体的な数字を示したり、スライドを客観的に考えることが大切だと高校生に教えてもらったので、次の発表に活かしていきたいと思いました。 

高校生

自分の好きなものや興味のあるものから調べていくと探究活動が楽しくなるので、そういうところから課題を見つけているところが良いと思いました。

小中学生の動画視聴をきっかけに、私もそのテーマについて興味がわいて調べてみました。高校生にとっても興味や関心を深める良い機会となって新しい学びがありました。 

・小中学生の「調べて実践する力」はすごいと思いました。私もこれから課題を自分事として捉えて、何事にも小中学生のように前向きに取り組んでいきたいと思いました。 

学びたい賞フォーラム参加者へのメッセージ 

岡山大学 准教授

中山 芳一

司会を務めた高校生のコーディネートが素晴らしかった。アウトプットする際には「4つの気」(やる気・根気・本気・その気)を意識してほしい。「本気」かどうかは相手が評価する。あなたの「本気」が伝わると、相手は「その気」になって動いてくれる。 

岡山県教育委員会 教育長

鍵本 芳明

岡山県内のたくさんの小中高生がこうしてつながって、話ができることが嬉しい。「自分の頭で考え、自分の言葉で語り、自分の意思で行動する 」そんな人になってほしい。夢を広げて膨らませ、自分の思いを語る子どもたちでいっぱいの岡山県にしよう。