高校生国際会議「Summit for "Well-being" in Okayama2024」開催!

令和6年2月3日(土)、文部科学省「WWLコンソーシアム構築支援事業」の一環である高校生国際会議「Summit for “Well-being” in Okayama2024」を、岡山市のOHK KURUNホールで開催し、岡山県の高校、中等教育学校17校から58名の生徒が参加しました。


午前中は、国連がSDGsを採択した際の中心メンバーである、ブルキナファソのアブゼ・ジグマ王女殿下による基調講演が行われました。ジグマ王女は、「一人の行動が、全ての人のWell-beingにつながる。皆さんが置かれた環境の中で、自分に何ができるのかを考え、リーダーとして周りを巻き込みながら行動を起こしてほしい」と、御自身の豊富な経験も踏まえながら、岡山の高校生に語りかけられました。質疑の時間では、多くの生徒から積極的に質問が出され、王女殿下は一つ一つの質問に、丁寧に答えてくださいました。

午後からは、参加生徒が11のグループに分かれ、自分たちの夢、すなわち「なりたい自分」の実現が、どのような「“Well-being”な社会」につながっていくのかということについて、話し合いました。英語で議論するグループでは、台湾の台南市天主教聖功女子高級中学の生徒がオンラインで参加するとともに、岡山大学の留学生や本県のALTも加わり、様々な視点から活発な議論が交わされました。

 続く全体協議では、各グループの代表が発表した議論の内容について、岡山大学副学長の横井篤文先生と、World Road Inc. CEOの市川太一氏に位置づけていただきました。横井先生からは、「個人の夢を社会化していくと、それは『志』になる。同じ『志』をもつ人たちとつながり、仲間が増える。仲間と協働することが行動につながり、社会を変えていく力になる。今日の皆さんは『夢』を起点にして『志』につなげ、仲間と連帯して行動につなげようとしていた」と助言をいただきました。なお、この議論の内容は、今後、「おかやま高校生“Well-being”宣言」としてまとめ、世界に発信していく予定です。

最後に、全体を通してアブゼ・ジグマ王女からは、「勇気を持って、立ち上がり、行動を始めてください。そして、今日のラウンド・テーブルの議論のように、それぞれの強みを生かして互いに連帯しながら行動し、それを継続していってください」と、力強いエールを送っていただきました。

今回の国際会議の開催にあたり、WWL事業のカリキュラム開発拠点校である岡山操山高校と、事業連携校である岡山一宮高校、岡山城東高校、岡山工業高校、倉敷天城高校、倉敷中央高校、玉島高校、津山高校、和気閑谷高校、岡山大安寺中等教育学校の有志生徒による準備委員の皆さんが、昨年6月から準備を進め、当日も全体の進行やラウンド・テーブルのファシリテーターなどを担い、会議を成功に導きました。

次世代である高校生たちが、学校の枠も国の枠も越え、まさに互いに連帯しながら、力強く行動に踏み出していこうとする姿を存分に見せてくれた国際会議となりました。

★高校生国際会議の様子はYouTubeで視聴いただけます。