次世代おかやま夢育ネットワーク事業(岡山版アドバンスト・ラーニング・ネットワーク事業)

高校生が自らの「夢」を育み、その実現に向けて主体的に考え、他者と協働して探究し、行動することができる資質・能力を育成するため、大学や国際機関、企業等と連携し、学校や国の枠を超えた高度な学びの場を提供する、県独自のネットワークを構築していきます。 

■Well-beingセミナー

「すべての人が身体的、精神的、社会的に幸福であること="Well-being"」な社会の実現について、SDGsをはじめとする様々な社会課題の解決という視点から高校生が考え、行動につなげていくため、JICAやAMDAなどの国際的に活躍している多様な分野の有識者による講演、ワークショップ等を実施します。 

【R5年度セミナー参加者の声】

・今まで自分が当たり前と思っている日常の中のちょっとした幸せに気づけなくなってしまっている、すなわち当たり前によって感覚が麻痺してしまっていることがあるのではないか。自分が当たり前と思っていることにちょっと疑問を抱ける、抱けた瞬間を大事にしなければならないと強く感じた。

・人によって異なる視点というものを実感することができ、正解はないとはいえ非常に今の今までいい意味でモヤモヤしていてこれからずっとこのモヤモヤと共存していくのかなと思いました。セミナーの回を重ねる毎にWell-beingについての考えの幅が広がっていて毎度楽しみにしています。 

■おかやま夢育イニシアチブ

岡山県教育委員会と岡山大学が協働して、大学生と高校生という次世代が、ともに夢を育み、主体的に学ぶ場を課外活動として提供します。岡山大学の学生がメンターを務めるデータサイエンスを用いた探究活動や、国際的に活躍する有識者による講演、パネルディスカッション等を通して、高校生と大学生が自分たちの「夢」について考え、その実現に向けてともに学びます。  

【R5年度参加者の声】

・企業や先生に何か教えてもらうだけ、という受け身なものではなく、自分達が主体となって大人と対等な立場で話し合えるものであったことが、とても自分の中では大きかった。

・考えていくうちに、教育で識字率が上がることで農業の方法を学んだりもできるし、児童労働の縮小に繋がるのではないかなど、ほかの分野に関連付けた効果を見つけることが出来て、様々な問題が繋がっていることに気づくことができた。 

■高校生夢育PBLフォーラム

令和5年度まで開催した「高校生探究フォーラム」を引き継ぎ、高校生が各校で取り組んだ探究活動の成果を発表するとともに、発表の後、生徒相互による情報交換やディスカッション等を実施し、他校の取組を共有し、PBL、探究活動をさらに深めていきます。   

【R5年度「高校生探究フォーラム」参加者の声】

・学校内では経験できない初対面の方々との意見交換の場や発表の場が、自分の成長につながった。

・発表した内容について、深く研究している方や職業とされている方々など、自分以上に情報を知っている大人と出会えた。

・一つの問題について、違う学校の人たちや様々な立場の方々と考えていると、多方面からの意見があり、様々な解決策が湧いてきて楽しかった。

■Well-beingサミット

「Well-beingセミナー」や「おかやま夢育イニシアチブ」、「高校生夢育PBLフォーラム」での学びを通して高校生が自分の中で育んだ「夢」や、見出した課題を、社会や世界と結びつけ、より深く考えていくための高校生サミット。「"Well-being"な社会の実現」に向けて、グローバルに活躍する有識者や若手リーダーたちの基調講演をもとにしながら、自分たちがどうあるべきか、何ができるかを考え、行動につなげていくために、考え、議論し、その成果を提言の形にまとめて世界に発信していきます。    

【R5年度「高校生国際会議」参加者の声】

・学校を超えた同年代の人との交流ができて私は学校だけがコミュニティであると無意識に思い込んでいたのだと気づき、世界は広いと思いました。

・今回の講演&ラウンドテーブルで今まで学んできたSDGsの知識や学校で学んできた専門的な「知っている」ことをもとにたくさんの方と意見を交わし、新しい「知る」という課題もみつけた。今回の講演は必ず、日常生活や自分の行動・活動で活かしていきたい。 

■One Young World(OYW)への県立高校生派遣

県立高校生の代表1名を、世界の次世代リーダーが一堂に会する国際サミットであるOYW(One Young World)グローバルサミットに派遣します。派遣生徒は、ネットワークの様々な取組を通じて育み、膨らませてきた岡山の高校生の「夢」、例えば、「Well-beingサミット」でまとめた提言等を世界に発信していくことを想定しています。また、派遣生徒は、帰国後、アンバサダーとしてネットワークの様々な取組において、次の世代に向けて成果還元を行っていきます。     

【R5年度(ベルファスト大会)派遣生徒の感想】

・多種多様な課題に向き合っている世界の次世代リーダーと接することで、刺激を受け、視野が広がった。様々な人々コミュニケーションを図るなかで、他者とどうつながり、自分の考えを説明すればよいかということについて考えることができた。

・自分が多様な国や分野の人々とつながっていくことで、国と国、分野と分野とをつないでいくことができる、ということを肌で感じた。

・後輩には、世界に飛び出しても、「なんとかなる」ということを伝えたい。岡山のような地方からでも、自分のように世界へつながっていくことができる、ということを伝えたいと思うようになった。


■生徒夢育推進委員会 PSC(Promote ”Yume-Iku” Students Committee

「Well-beingサミット」と「高校生夢育PBLフォーラム」について、具体的な会の企画や運営、議論のファシリテート(進行)役を担う有志の高校生を、生徒「夢育」推進委員会(PSC)として公募します。様々な学びの機会について、高校生が主体的に運営に携わって進めていくことを計画しています。    

【R5年度「高校生国際会議」生徒準備委員会参加生徒の感想】

・実行委員として参加し、自分の良かった点と悪かった点(課題)を見つけることができた。自分が寄り良い方向に成長していくために、今回の課題に向き合っていこうと思う。

・準備委員会として、最前線でこの会の運営ができて、貴重な体験になり、やり終えた達成感を感じている。一人では行うことのできないこの規模のサミットの運営に携われたことに誇りに思うと同時に、この会の企画をしてくれた人に感謝している。もしまたこのような機会があれば、躊躇せず積極的な参加をしたい。

・本当に同じ高校生なのかと疑うような方たちばかりで、一人ひとりが自分の考えを持っていてそれを周りに伝える能力を持っているのが改めてすごいと思いました。去年の6月からこの日のために準備をしてきて本当に良かったと思いました。 


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