淡江大学張家宜学長(当時)の指示による「特色ある学科形成計画」に基づく教育方針に従い、2011年8月1日に「村上春樹研究室」(責任者・曾秋桂教授)が成立し、村上春樹研究成推進を淡江大学日本語文学科の特色教育の一つにすることが決まったときが発端である。慣例として一年に一度「村上春樹国際学術研討会」(累計11回)を開催し、村上春樹関係のワークショップを設け、同時に村上春樹文学作品研究を「村上春樹学研究(一)」、「村上春樹学研究(二)」として日本語文学科修士クラス二年生のカリキュラムに導入し、曾秋桂教授が担当してきた。
また、2016年11月末から「非常村上春樹」を名前にしたMOOCs(オンライン授業)を開講し、2023年まで毎年再開講している。受講完了人数は、登録者の30パーセントに達し、成功した例と言えよう。こうした学習課程により、村上春樹学研究を志す多くの日本語人材の若者たちが育ってきている。
さらに、淡江大学虞国興前学術副学長が「村上春樹研究室」の今までの活動を評価し、村上春樹研究の成果を拡大するように指示した。淡江大学張家宜学長の同意を得て、103学年度(2014年8月1日)に世界初の「村上春樹研究センター」(Center for Murakami Haruki Studies)が正式に開設され、曾秋桂教授がセンター長に任命され、継続して村上春樹研究を深めていく運びとなった。淡江大学外国語文学部FL619に「村上春樹研究センター」を設置し、それを拠点に「村上春樹学」の構築を目指し、その成果を世界へと発信している。
台湾の少子化による学生減少に備えて、張家宜学長(当時)の指示により特色ある学科づくりを模索の一環として
2011.08.01:村上春樹研究室を設立
2012.06.23:第1回村上春樹国際シンポジウムを開催
淡江大学日本語文学科修士課程にて村上春樹専門研究を開始
2013.05.05:第2回村上春樹国際シンポジウムを開催
2014.06.21:第3回村上春樹国際シンポジウムを開催
2014.08.01:淡江大学村上春樹研究センターを設立
2014.10.18:大連外国語大学主催『莫言與村上春樹比較研究』国際研討会に参加、同大の孫玉華学長と会見
2014.10.20:林少華教授に招かれ、中国海洋大学(青島市)に訪問 。曾秋桂主任講演
2015.07.25:第4回村上春樹国際シンポジウムを開催(日本・北九州市にて)
2015.10.30:センター設立1周年記念講演(ハーバード大学名誉教授・ジェイ・ルービン先生)
2016.5.28:第5回村上春樹国際シンポジウムを開催
2016.11.30:MOOCs「非常村上春樹」を開始
2017.04.14:記念講演(神戸女学院大学名誉教授・内田樹先生)
2017.07.08:第6回村上春樹国際シンポジウムを開催(日本・同志社大学にて)
2017.10.30:MOOCs「非常村上春樹」で「 2017年 中華民國數位學習學會AEL 金質獎」金質獎を獲得
2018.05.26:第7回村上春樹国際シンポジウムを開催(日本・北海道大学にて)
2019.07.20:第8回村上春樹国際シンポジウムを開催
2020.07.04:第9回村上春樹国際シンポジウムを開催
2021.06.05:第10回村上春樹国際シンポジウムを開催
2022.06.18:第11回村上春樹国際シンポジウムを開催