1. アジェンダ
国境と民族を越えて受容されている日本の作家・村上春樹に関連した研究のグローバルな学術交流と研究成果を図り、語学、文学、教育学、文化人類学、社会学、経営学、翻訳学、心理学、比較文学、比較文化、文芸学などの様々な視野で「村上春樹学」の意義を捉えるために、淡江大学では、台湾初の「村上春樹研究センター」(2014年8月)を設立し、定期的に1年に1度「村上春樹国際シンポジウム」を開催することに致しました。
2. 主題 村上春樹文学における超克(Transcendence)
世界がかつてない混迷の中にある今頃、技術革新による人間性の変容、深化する社会的分断、紛争は絶えていないです。このような時代において、日本思想史において重い意味を持つ「超克」という言葉を、村上春樹文学の核心に据え、問い直すべきです。かつて「近代の超克」が論じられた際、それは西洋文明への対抗を意味しました。しかし、村上春樹が描き続けてきた「超克」は、より根源的でパーソナルな、それでいて普遍的な営みです。それは、個を摩滅させる「システム」や、歴史の闇に潜む「悪」との対峙であり、井戸の底や壁の向こう側といった深淵をくぐり抜けるプロセスそのものでもあります。例えば、(1)精神分析的側面:影や深淵(井戸の底)をくぐり抜けるプロセスとしての超克。(2)社会政治的側面:個を摩滅させる「システム」や「歴史的記憶」への対峙と超克。 (3)文体・表現の側面:既存のリアリズムやジャンルの境界をいかに「超克」して世界文学となったかといった3つの側面から考えることを薦めたいです。
3. 募集内容
各自の専門領域の角度から上述の主題あるいは相関主題の未発表の①学術論文②教育・研究報告。発表は一人一篇とします。二重投稿や既発表の再投稿はご遠慮ください。
4. 主催者
淡江大学村上春樹研究センター
5. 共催者
東京大学東アジア藝文書院
6. 場所 東京大学・駒場キャンパス *予定*
7. 時間 2027年7月17日(土曜日)・7月18日(日曜日)*予定*
8. 使用語言
中国語、英語、日本語の使用可能(基本的には日本語を共通語とする。)
9. 発表時間
口頭発表 20分、質疑応答10分
発表原稿は大会当日の会議予稿集に收録します。大会後、再度論文を募集審査し、『村上春樹研究叢書』に掲載する論文を選定いたします。
10. 応募方法
応募時には発表申込用紙(https://drive.google.com/drive/folders/1ydfyez5XLx-jD3iedhHE6NsobdDB9lGG?usp=sharing)をダウンロードし、ご記入の上、2026年9月14日(月曜日)までに、Googleフォームの登録https://forms.gle/vgH3nyH5GrpcmGpk9にてお申し込みください。
11. 審査方法
発表場所の関係により、発表本数の制限を設けます。発表要旨について準備委員会でメインテーマに合っていない発表応募などを厳しく審査した後、受け入れる発表の本数と発表者の人数を決定。
12. 発表受諾通知
審査結果は2026年10月下旬に通知いたします。発表の採否に関わらず、応募資料は返却いたしませんが、個人情報は必ず厳格に保護いたします。
13. 発表論文全文締め切り
2027年5月10日(月曜日)*予定*。締め切りを過ぎたものは棄権とします。
14. 問い合わせ
淡江大学村上春樹研究センター事務局
電 話 +886+2-2621-5656内線3590(センター長・曾秋桂)
メール 152790@gms.tku.edu.tw(広報担当・葉夌)
*主題*
・村上春樹における「回帰」
*開催日と会場*
・2026年6月27日(土曜日)、6月28日(日曜日)
・淡江大学淡水キャンパス(新北市淡水區英專路151號)
出典 毎日新聞:2025/7/13
https://mainichi.jp/articles/20250711/k00/00m/040/129000c
*主題*
村上春樹文学における「パートナーシップ」(Partnership)
*開催日と会場*
・市民講座
日時 2025年7月5日(土曜日)09:10入場開始
会場 京都大学本部構内:百周年時計台記念館
・研究発表DAY1
日時 2025年7月5日(土曜日)11:50受付開始
会場 京都大学吉田南構内:総合人間学部棟B1
・研究発表DAY2
日時 2025年7月6日(日曜日)08:50受付開始
会場 京都大学薬学部構内:稲盛財団記念館3F
村上春樹文学における「ウェイ・オブ・ライフ(way of life)」
*会場*
早稲田大学早稲田キャンパス(東京都新宿区西早稲田1-6-1)
*開催期日*
2024年7月13日(土)・7月14日(日)
主題 村上春樹文学における「擬態(mimicry)」
発見されてしまうことを防ぐために動物の色や形が他の生きものや周囲の物に似せられていることを指す言葉だが、語彙としては模倣、イミテーションの一種である。模倣は創造と対立し、類義的には「顰に倣う」のような意味合いがある。具体的に誰ということは私には言えないのだが、日本に限らず先行作家の顰に倣っているような作品を見掛けることは少なからず経験するのではあるまいか。また、貞淑な妻を装いながら実は不貞行為に走っているという話は世間的にも少なくない。さらに、穏和な性格を表面上は示しつつも、実は危険な人物という話も数多いのではないだろうか。そもそも村上春樹という人物は何かを擬態していないと言えるのか?
場所 淡江大学淡水キャンパス
時間 2023年6月17日(土曜日)・18日(日曜日)
進行形式 新型肺炎拡大のため、オンライン参加のみ
会場 Microsoft Teamsによるオンライン会場
時間 2022年6月18日(土)・6月19日(日)
主題 村上春樹文学における「紐帯」(solidarity)
地縁、血縁、連帯。英訳のほうは嘗てポーランドを民主化に導いた自主管理労組の名称として印象に残っている「連帯」の意味である。村上春樹の文学世界にも同じ志を持つ人々の世界やセーフハウスに身を潜める人の話などもあり、人間同士の繋がりという意味で普通に用いられると思われる。
主題 村上春樹文学における「逸脱」(deviation)
逸脱とは、本来の筋道や決まった範囲から逸(そ)れることである。そして、古今東西のあらゆる文学作品・テクストが、常に別の文学作品・テクストを取り込んで自らのものにしたり、変容・変貌・変性させたりすることに拠って、生成される形象物であるとするならば、吸収と変形を生じさせる作用の一つに〈逸脱〉があると考えられる。
主題 村上春樹文学における「運命」(fate)
「神によって語られたこと、予言が原義とされる。人知を越えた絶対不可避の運命の力」を意味する。参考:形容詞fatal=致命的な,悲劇的な運命を決する、形容詞fated=宿命的な , 呪われた。