101-274-275A
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101-274-275
問題文、設問文からの情報
患者背景：54歳女性。高血圧及びうっ血性心不全。食欲不振と吐き気を訴え、受診し、緊急入院。風邪気味の症状のため１週間前に近医を受診し、そこで処方された薬を服用。ジゴキシンの血中濃度：2.2 ng/mL。
投与薬剤：
ジゴキシン：心不全治療薬（強心薬）。Na+,K+ ATPase阻害薬。副作用はジゴキシン中毒（消化器症状：食思不振，腹痛，下痢，嘔気、神経症状：不眠，疲労，頭重感）。低カリウム血症による症状増悪。TDM実施薬（CCrに基づくPPK）。有効血中濃度は0.8～2.0 ng/mL。経口投与でも分布相がある。半減期も長く、投与開始より7日以降に測定する。妊婦、新生児における内因性夾雑、スピロノラクトン、カンレノ酸による測定誤認もあり。
リシノプリル：ACE阻害剤。高血圧、心不全に使用。
重要な基礎知識
ジゴキシンはP糖タンパク質によって腎排泄されるため、Ca拮抗薬（ベラパミル等）、ニフェジピン、キニジン、アミオダロンによるP糖タンパク質での競合により排泄が阻害される。
101-275（薬剤）
（答４：P-糖タンパク質によりジゴキシンの排泄が抑制された。）
101-274（実務）
（答２：クラリスロマイシン）
重要な基礎知識のとおり。