全校遠足でふるさと先生の坂本敬司さんにガイドをしていただいたお話と『兵円のあまんじゃく いなば西郷伝説集』、『郷土副読本 高山』をもとにしています。
おさんきつねの伝説が残るこの辺りは、昔は木が鬱蒼と茂る不気味なところだったそうです。村の境にあたるこの場所にお地蔵さんを安置して村の安全をお祈りしました。坂本さんから「お地蔵さんが胸の前で手を合わせている(合掌)のはどうしてでしょうか?」と問いかけがありました。その答えは遠足の最後に教えてくださいました。その隣に80年くらい前に建てられた「光明真言三百万遍」の石碑があります。これは、当時の村の人たちが「この村が平和で災いが起こらないように」という願いを込めて、協力してお経を三百万回唱えたことを記念して建てられたものです。この地域の人々が昔からとても信仰に篤かったことがよくわかりました。
【光明真言三百遍の石碑】
【お地蔵さんが合掌しているのはなぜかな?】
福聚寺に着くと大きな銀杏の木が出迎えてくれました。本堂の中に入ると、正面に立派なご本尊と天井には81枚の絵があります。福聚寺は歴史のある古いお寺ですが、火事で焼失しています。今の姿は明治34年に再建されたものです。天井絵はこの時に檀家さん達が寄進したものだそうです。よく見ると寄進した人の名前が書かれています。特別に鐘もつかせていただきました。ご~んと心地よく響くよい音でした。
【有名な天井絵】
【福聚寺が再建されたのはいつでしょう?】
【ご~んといい音がしました】
【厳かな雰囲気の佇まい】
夜泣き石は「珍しい形の石をお侍が持ち帰えると、その石がふるさとを恋しがって夜な夜な「会津(きゃあつ)に帰りてぇ~」と泣いたため、かわいそうに思ったお侍が元の持ち主に返したところ、その石は泣かなくなった」という伝説です。全国には石が泣く伝説がたくさんあるが、怖い話や悲しい話が多いので、小河内に伝わる「夜泣き石」のように最後がめでたしで終わる形は珍しいそうです。
神馬に到着!
【神馬の入り口で出迎えてくれる六地蔵さん】
【神馬ふれあいセンター】
お弁当を食べた後は、神馬を探検しました。常夜灯、神馬神社、案内看板、大師堂を自分たちで探して回ります。探し当てることができたらシールがもらえます。お弁当を食べてエネルギーチャージした子ども達は神馬の坂道をものともせず、元気に走り回っていました。
【大師堂】
【神馬神社】
【常夜灯】
神馬の皆さんにお礼を言って、折り返し(約5㎞)です。帰りは緩やかな坂道が続きます。斜面に沿って棚田が広がる美しい景色を楽しみながらゆっくりと下ります。
【日本の原風景が広がります】
【絶景を背景に記念撮影】
帰り道、小原神社に立ち寄り休憩しました。子ども達は大きなサルノコシカケを触ったり、境内の下でアリジゴクを見つけたりして大喜びしていました。狛犬の「あ」がくわえている玉が動かせることにびっくりです。これは職人の高い技術を見せるためだそうです。
【アリジゴクみっけ!】
【狛犬:あ】
嵐雛之丞塚まで帰ってきました。ゴールまでもう少しです。嵐雛之丞は芸名で、今から100年ほど前に活躍した役者です。「雛」という漢字を使っていることから男前だったことが分かります。嵐雛之丞が座長となり小河内の人たちで一座を作り、各地に呼ばれて興行していたそうです。
学校に到着!
学校に到着しました。坂本さんから、遠足の前半で「お地蔵さんが合掌をしているのはどうしてかな?」という問いかけがありました。その答えを教えてくださいました。それは合掌のポーズを実際にしてみるとよくわかります。胸の前で手を合わせると、姿勢がよくなり呼吸がゆっくりになって、心が落ち着いてきます。体・心・口はつながっていて、姿勢を正し、心が落ち着くと、言葉も優しくなります。姿勢を正すということはすべてのことにつながっているのだということを教えていただきました。