この指針を通して、児童・生徒が自分のペースで一人一台端末を活用しながら、よりよい解を求めて情報収集したことを整理・分析し、自分の言葉でまとめ、表現する探求的な学び方を繰り返すことで確実に資質・能力を育成し、児童生徒自らが学習方法や学習課題を決めて追究していく学びとなることや、教師は教えることはきちんと教えつつ、複線的な授業構造に転換し、学びをつなげていくファシリテーターとしての力量も高めていけるようになることを目指しています。
ディスプレイの有効利用について
小川中学校では研究推進校「教職員研修の高度化に資するモデル開発事業校」として信州大学と連携し、令和5年10月に大型ディスプレイ計3台と各教職員へ校務用モニター計20台を無償提供して頂きました。本事例は「長野県教職員の働き方改革フォーラム」でも紹介されています。
大型ディスプレイは職員室へ2台・生徒昇降口へ1台を設置しています。予定表やお知らせ・生徒会月目標・生徒の活動写真などを掲載することで、タイムリーに情報が共有でき、ペーパーレス化にもつながっています。
校務用モニターは教職員へ1台ずつ配置し、業務の効率化を図っています。
〇教職員からの声(一部)
・画面が見やすく、複数の仕事が同時並行できる。
・2画面を使用しての文書や資料作りができる。チャットを出しておき、新着情報をすぐに確認できる。
・常に日報やチャットを表示しておけるので、見落としや切り替えの面倒がない。
各学校で本年度実践する主な内容は以下の通りです。
(1) 個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実を視点とした授業改善
・一人一台端末を文房具のように常時授業で活用する。
・信州大学学術研究院教育学系 教授 谷内 祐樹先生の指導を年3回受ける。(全教科)
(2) 年間を通した実践的で体験的な教員研修の実施
・リーディング DX 校と協力校(長野市立信州新町中学校)との定期的な研修、合同授業
・他県の先進校の視察を実施(先進校視察を予定)し、ICT 活用の最新情報を協力校等と共有
(3) オンラインを活用した公開授業を定期的に開催
・定期的な公開授業や、協力校との意見交換を実施
(4) 学校と家庭において、子どもが自ら学ぶシームレスな端末活用
・オンラインを活用した授業を日常化していくと同時に、家庭での CBT システムの利用などにより学校内外での端末を使った学びを実施。(端末の持ち帰りによる家庭学習の ICT 化を進める。)〈同意書の提出が必要〉
※CBT: Computer Based Testing コンピュータを使って問題に取り組むこと
(5) 児童会・生徒会、学校行事といった日常の学校生活での活用を促進
・学習の場以外でのオンラインを活用した交流により、協力校と日常的につながる取組を実践(生徒会活動のアンケートや議案書類、プレゼンテーションの推進、生徒会サミット等
(1) 小中学校、協力校との連携
・各学校と連携して授業公開、研修を進める。(協力校:長野市立信州新町小、中学校)
(2) 有識者(信州大学学術研究院教育学系 教授 谷内 祐樹先生)からの助言・コーディネーターによる支援(県教委担当指導主事 櫻田 誠二先生)
・公開授業や教員研修に有識者を交えて年間を通して実施
(3) 定期的なオンライン・ミーティングの実施(進行:県教委担当指導主事)