令和5年度文部科学省 リーディングDXスクール指定校公開授業

令和4年度~令和5年度 久喜市教育委員会委嘱(2年次)

「久喜市版未来の教室」構想を踏まえた汎用的な能力を育む

先端技術を活用したSTEAM化された学び

あいさつ 久喜市教育委員会  教育長 柿沼光夫

 STEAM教育は、科学(Science)・技術(Technology)・工学(Engineering)・芸術(Art)・数学(Mathematics)の複数の分野を統合的に学び、問題解決能力や創造性を醸成していくものであり、子ども達に求められる「汎用的な能力」の育成のために欠かせない教育的アプローチであります。

 砂原小学校では、令和4年度から令和5年度の2年間、久喜市教育委員会の委嘱を受け「『久喜市版未来の教室』構想を踏まえた汎用的な能力を育む先端技術を活用したSTEAM化された学び」を研究主題に据え、取り組まれました。

 研究の中では、児童自らが課題を設定し、解決に向けた過程を仲間と楽しみ、新たな価値を創造することで、よりよい課題解決を図っていくという学びのサイクルを重視してきました。また、その過程において欠かせないツールが「最先端技術(生成系AI等含む)」であります。言葉を吟味して表現する、データを分析する、構想を形として表現する、いずれも最先端技術なくしては成しえません。

研究の結果、児童・保護者・教職員が児童の変容を感じるまでになり、全国学力学習状況調査においては、学力や意欲は勿論、よりよい社会の担い手としての意識に関するポイントを大きく伸ばすなど、飛躍的な成果として表れております。

 本日御参会いただきました皆様には、時代の変化を積極的に受け止め、挑戦した砂原小学校の研究と実践を、自校における児童生徒の学びに生かしていただき、STEAM教育の可能性と重要性を共に考える機会としていただければ幸いです。

 結びに、本研究に対して御指導賜りました各位に深い敬意を表しますとともに、心より御礼申し上げます。また、砂原小学校教職員の皆様の御努力に心から感謝申し上げ、あいさつといたします。

あいさつ 久喜市立砂原小学校 校長 鈴木清照

 本校の研修課題は、令和4・5年度久喜市教育員会より2年間の委嘱を受けて「『久喜市版未来の教室』構想を踏まえた汎用的な能力を育む先端技術を活用したSTEAM化された学び」です。汎用的な資質・能力を効果的に育むためには、「文理分断の脱却による教科横断的なSTEAM教育」の充実を図る必要があると考えます。ICTを活用した「個別最適な学び」が加速する中、学校の強みは「集合して学ぶこと」であります。言い換えれば、協働的・問題解決的に取り組む「STEAM化された学び」を追求し、『探究的に学ぶ』ことは、これからの学校教育における教育活動の中核になります。さらに、探究的な学びを発展させるため、子供たちが先端技術に触れることは、子供たちにとって魅力を感じるものであり、子供たちが夢を描き、希望を抱く学びの素材ともなります。

 久喜市版未来の教室におけるSTEAM教育を介して、テクノロジーを低学年から積極的に活用し、ドキドキとワクワクをカタチにすることで、子供たち一人一人の「よさ」と「可能性」を「未来」へとつなげて、これからの社会を担う人づくりを実現する所存でございます。

 結びになります。日頃より本校の研究推進に熱心にご指導をいただいております中村学園大学教授山本朋弘先生、久喜市教育委員会教育長柿沼光夫先生をはじめ、多くの先生方に改めて感謝申し上げ、挨拶とさせていただきます。