大学院生・進学を考えている皆さんに
研究の有るべき姿を一概に語ることはできませんが、私は丹念に資料・データを検討し、確実な根拠に基づいて議論するように心がけています。学生諸君には一時的な流行に惑わされることなく、自分自身が将来知的な仕事に従事する際の武器となる分析の技術や理論の勉強に腰を据えて取り組んで欲しいと思います。
私自身の方針としては、広い意味で「政治」か「数量データ」のいずれかで接点があれば、分野にかかわらず学生を受け入れます。実際に分析する「データ」は、新聞記事、国会会議録、あるいはソーシャルメディアのテキスト等の文字資料でも、世論調査データや政府統計のような数量的資料でも、構いません。体系的に資料を収集する意欲と、その資料を丹念に整理・分析する根気がある方であれば、歓迎します。
大学院担当について
前田の大学院担当は学際情報学府ならびに法学政治学研究科です。学際情報学府では、入学願書に希望指導教員を記載することができます。以下、お願いです。
○大学院受験にあたっては出願する研究科の入試説明会に出席して下さい。
○前田研究室での研究を希望する場合、事前に面談をすることは必須ではありません。事前面談の有無は入試の結果に影響は与えません。しかし、大学院進学にあたりいろいろな話を聞きたいという場合には、面談に応じますので、日程の余裕を見て電子メールで連絡を下さい。電子メールアドレスは、Researchmap に掲載しています。
*大学院入試の出願開始以降は、面談に応じることができないのでご注意下さい。
参考までに、過去に私が指導した大学院生の学位論文題目(学際情報学府)を以下に示します。
過去の博士論文題目
2023年度
『戦後日本におけるアルコール関連問題の政策過程』
過去の修士論文題目
2021年度
・55年体制下におけるテレビの政治報道と政府――放送事業者と政府・自民党の関係を中心に――
・日本における政治家のSNS上のヘイトスピーチの拡散力とその言説戦略
・中国における芸能人の愛国主義的発信の規定要因 ――Weibo書き込みのテキスト分析を通じて――
2020年度
・有権者のイメージにおける政府の役割――所得の再配分に着目して――
・ジェンダーの視点を用いた日本人の米・中・韓3か国及び国民に対する意識の規定要因の検討――「国際化と市民の政治参加に関する世論調査」の分析から――
2018年度
・Twitterにおける炎上の相互作用プロセス――インターネット上の社会的反作用の形成――
2017年度
・自治体首長のSNS活動とオンライン上の反応――政令指定都市市長を中心に――
2010年度
・若者世代における情報行動の分析――デジタルデバイドの新たな様相について-――
・選挙メディアと社会参加――2010年参議院選挙における新しい<メディア>と<草の根>活動の実態――
2009年度
・ブログにおける自己表現――日本と台湾の人気ブロガーを例として――