出会う no.4「分身ロボットは誰のための技術か」
出会う no.4「分身ロボットは誰のための技術か」
Illustration: 森羅(しんら)
考えてみましょう
私たちは、どこで、「特別な人」と区別しているのだろうか?
その境界は、本当に変わらないものだろうか?
「分身ロボットは、障がいのある人や、特別な事情がある人のためのものですよね?」
初めて分身ロボットを見たとき、そう感じてしまうかもしれません。
実際、紹介される事例の多くは、外出が難しい人や、長時間その場にいることができない人の話です。
だからこそ、「自分には関係ない技術かもしれない」と感じてしまう人もいるかもしれません。
でも、少し立ち止まって考えてみると、私たちが親しいコミュニティや社会から離れてしまう理由は、「障がい」だけではありません。
急な病気やけが
家族の介護
災害や感染症
強い不安やストレス
環境の変化についていけない感覚
留学や長期の出張
こうした理由で、一時的にでも「外に出られない」「人と会えない」状況は、誰にでも起こりえます。
それは、本人の努力や気持ちだけでは、どうにもならないことも多いです。
分身ロボットが「特別な人のための道具」に見えるとき、私たちは無意識のうちに、「使う人」と「使わない人」の境界線を引いています。
その線は、本当に固定されたものでしょうか?
ある日突然、自分自身が、その線の向こう側に立つ可能性は、誰にとってもゼロではありません。
分身ロボットは、「常に使わなければならない道具」ではありません。
でも、「必要になったときに、使ってもいい選択肢」としてそこにあるかどうかは、とても大きな違いです。
特定の人だけのために存在する技術なのか?
それとも、誰もが状況によって使う側になりうる技術なのか?
その違いは、技術そのものではなく、私たちがそれを「誰のもの」と考えるかにかかっています。
改めて考えてみましょう
私たちは、どこで、「特別な人」と区別しているのだろうか?
その境界は、本当に変わらないものだろうか?
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