東京大学 造林学研究室
東京大学農学部1号館203・204・205
(〒113-8657 東京都文京区弥生1−1−1)
造林学とは,生態系機能を損なうことなく生態系サービスが将来にわたって維持されるように健全な森林を育成する技術の構築と資質の養成を担う学問分野です。
樹木や森林の成長には長い時間を要し,その間に環境も変動します。そのため,植物生理生態や物質循環に関する基礎的理解を目指す生態学的研究から,気候変動と生物圏の相互作用を扱う地球システム科学まで波及します。
また,森林の育成と木材資源の利活用の循環は,生態系サービスの供給源となる森林の管理・保全を通じて温暖化緩和策・気候変動適応策にも関わります。
これからの森林科学や造林学には,将来の地球環境や社会の変化を見越した研究を通じた森林の育成・機能,生物多様性保全のシナジーを実現する知見と技術の構築,普及,人材育成が期待されています。
植物の光合成,成長,環境応答,土壌圏の物質循環などを含む,生態系機能に関する基礎的な研究や長期観測
樹木の成長に関わる生産構造,生態系の特性,時間的・空間的に変動する環境,さらには温暖化への応答メカニズムの理解に基づいた森林育成・管理,環境修復の方法の検討
森林生態系の地球環境調節機能(炭素・水循環, 土壌形成,炭素蓄積),温暖化緩和策・気候変動適応策,森林生態系や生物多様性の保全に資するデータや知見の創出
造林学研究室では樹木の環境応答や森林土壌に関する以下のような研究に取り組んでいます。
樹木光合成、成長のフェノロジーと温暖化影響
森林のCO2吸収に対する樹木成長特性や土壌炭素動態の影響
変動環境に対する稚樹の成長反応
土壌の環境変化に対する樹木の生理的応答
地域から地球規模の環境変動と森林の生態系機能の関係