ミュオグラフィの最近の進展と物理探査との融合
:地層流体モニタリングならびにジオメカニクスの新展開を目指して
共催:東京大学大学院新領域創成科学研究科、東京大学国際ミュオグラフィ連携研究機構
開催日時:
令和5年 3月22日(水)13:00〜15:10
3月23日(木)9:00〜12:00
開催場所: オンライン(Zoom)
参加費: 無料
参加申し込み(100名定員):3月21日までに以下のサイトより登録して下さい。お申し込みいただきました方には3月21日頃にZoom情報をお送り申し上げます。
https://forms.gle/4zHLbv4z355Pjaj57
開催趣旨:
宇宙線ミュオンの透過性を利用して物体内部の密度分布を可視化技術する技術(ミュオグラフィ)は、素粒子物理学を背景に持つ研究者により推進されてきており、これまで火山やピラミッドなどの内部透視技術として適用されてきた。近年、さらなる測定機器の小型化や高精度化などの測定技術の革新により、適用分野の拡大と新潮流の形成へ世界的関心が高まっている。とりわけ、地質環境の保全・モニタリング技術分野においては、二酸化炭素地中貯留(CCS)モニタリング、地下インフラやトンネルなどを利用した地下水挙動調査など、流体移動やそれに伴う地盤変形を扱う分野に展開されることが期待される。本シンポジウムでは、本テーマに係る議論を深める目的で、関係者による講演ならびに総合討論を通して異分野間ネットワークを形成する場を設ける。
プログラム:
3月22日(水)
13:00-13:10
開会挨拶・趣旨説明:
松島 潤 (東京大学大学院新領域創成科学研究科)
13:10-13:40
講演(1):ミュオグラフィの最近の進展
田中 宏幸(東京大学国際ミュオグラフィ連携研究機構・機構長)
13:40-14:10
講演(2):原子核乾板による宇宙線ミュオグラフィの最近の進展
森島 邦博(名古屋大学大学院理学研究科)
14:10-14:40
講演(3):ミュオグラフィ―の砂防堰堤への適用
酒谷 幸彦(砂防フロンティア整備推進機構)
14:40-15:10
講演(4):ミュオグラフィと弾性波探査とのジョイントインバージョン手法開発と性能評価
児玉 匡史(産業技術総合研究所)
3月23日(木)
9:00-9:30
講演(5):室内実験スケールでの宇宙線ミュオンと弾性波の融合測定
松島 潤(東京大学大学院新領域創成科学研究科)
9:30-10:00
講演(6):CCSモニタリングにおける密度計測の重要性と技術課題
阿部 進 (株式会社地球科学総合研究所)
10:00-10:30
講演(7):地盤および大型構造物へのミュオグラフィの適用
鈴木 敬一 (川崎地質株式会社)
10:30-11:00
講演(8):宇宙線ミュオンを用いた磁場の可視化 MAGnetic field Imaging by Cosmic-ray muon (Magic-mu)
金 政浩(九州大学総合理工学研究院)
11:00-11:50
総合討論会
11:50-12:00
閉会挨拶
田中 宏幸(東京大学国際ミュオグラフィ連携研究機構・機構長)
問い合わせ先:
■□ 松島 潤 (JUN MATSUSHIMA)
□■ 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 環境システム学専攻
■□ E-MAIL: jun-matsushima@edu.k.u-tokyo.ac.jp