2025/3/5 つながるサクラエビ

東海大学の西川さんと共同で進めていたサクラエビの日本―台湾間の遺伝的交流の論文がScientific Reportsから公開されました。


Hirai J, Hsiao S-T, Yeh H-M, Nishikawa J (2025) Population panmixia of the pelagic shrimp Lucensosergia lucens between Japanese and Taiwanese waters in the western North Pacific. Scientific Reports. 15, 7040.


これまで別々の集団と考えられていたサクラエビですが、複合的な分子生物学的手法を用いることで何らかの形で交流があることが分かりました。特に台湾→駿河湾の流れが大きいようですが、黒潮が大きな役割を果たしていると予想されます。サクラエビは日本人には馴染みのある水産重要種ですが、幼生を含めてどのような分布をもつのかなど生態はよく分かっていません。今回、日本―台湾で交流の痕跡が見つかりましたが、今後はどのように交流しているのかの詳細が解明されることが期待されます。サクラエビ、個人的にも好きで、特にサクラエビの炊き込みご飯がお気に入りです。プレスリリースも行い、メディアにも取り上げていただきました。


東京大学プレスリリース

朝日新聞

日本経済新聞 

日刊工業新聞 

静岡新聞

Yahooニュース(静岡新聞転載)