あらゆる分野と地域でデータを最大限に利活用していくことは、Society5.0が目指す知識集約型社会の鍵であり、だれもがデータを利活用できるインクルーシブな社会の実現につながります。そのような「データ活用社会」を創成するには、知識集約の中核を担う大学・研究機関をハブとした、幅広い用途に使える基盤環境の整備と、データを解析したい人と解析技術・公開データを結ぶ人的環境の形成を全国レベルで促進することが重要です。本シンポジウムでは、米国ミシガン大学での取り組み、国内の最先端基盤環境、ならびに、さまざまな地域や分野でのデータの利活用の取り組みの講演とパネルディスカッションを通して、より良いデータ活用社会の創成に向けた取り組みを広く社会に発信するとともに、そのあるべき姿について参加者の皆様と共有してまいりたいと思います。