SSアカデミーⅡ

 SSアカデミーⅡは、1年次で学ぶSSアカデミーⅠをより発展させ、ハイレベルの講義や、実験や観察を行ったり、その結果をもとに推論したりします。SSクラスを選択した生徒が2年次、3年次と継続で履修しており、SS探究とともに本校SSHを代表するカリキュラムの1つです。新しい社会を拓く創造性とレジリエンスを身につけた科学技術系リーダーを育成するため、理科、数学の先生を中心に外部講師も入りながらクロスカリキュラムで学びます。

 2年次の内容は、「統計解析」、「Python」「課題研究に関連するデータ分析法」などを学びます。3年次の内容は、「論文の書き方」「データのグラフ化」「実験講座」「微分方程式」「研究倫理」「起業家精神」「サイエンスダイアログ」など、今後の科学技術の発展に関わる人材育成を意識したカリキュラム内容となっています。

アントレプレナーシップ

岩谷技研代表取締役社長 岩谷圭介さんをお招きした講義でした。岩谷さんは、バルーンでの宇宙旅行を目指して研究開発を続けてきました。最近「数年以内に実現できる見通しができた」とのことで、さまざまなメディアにも取り上げられています。どのように起業しどうやって会社を大きくしてきたかについてのお話をされました。さまざまな経験をされて曲折もありながら、一貫して宇宙にこだわって一歩ずつ歩みを重ねる姿からは、宇宙へ強烈な情熱と、強い精神力を感じるお話でした。

微分方程式

微分方程式と微分積分を用いて生物・物理の本質を理解する目的で開かれ、本校の数学教師が授業を行いました。物理の「単振動の式」「ケプラーの法則」「原子核の放射性崩壊」「ポアソンの公式」、生物の「ロジスティック方程式」「マルサスの法則」「ロトカ・ヴォルテラの方程式」を取り上げました。

力学実験(物理)

物理選択者は,スマートカートを用いた力学実験に取り組みました。時間割を変更し4時間連続で授業を行い、装置の説明・使用法確認、装置に慣れ実験の決定、データ取得と発表準備、発表という流れで実施しました。

研究倫理

リバネスの伊達山泉さんを講師として「サイエンスの力を活用できる人になるために」の講義を行いました。伊達山さんは、ご自身も生物学博士でいらっしゃいますが,学生の研究活動を支援する事業所のリバネスにご勤務され,現在は人材開発事業部の所属です。研究倫理の授業は,課題研究を終えた3年次生向けの授業として実施しています。

Python特別授業

2年次生は,6月からプログラミング言語Python(パイソン)の学習を実施してきました。その前の5月に,統計についての特別授業が行われましたが,それに続く内容としてPythonによる統計解析の手法について学びました。ビッグデータが簡単に入手できる時代を迎えてデータ解析の重要性が言われており,その基本について学びました。

水質調査(生物)

2年次生の生物選択者は、郡山市内の河川4カ所について、水質調査と水質指標生物、周囲の植生や生息する昆虫の調査を行いました。生徒はその結果をもとに、郡山市の河川がホタルが生息できる環境か、生態系バランスはどうなっているかについて考察しました。普段、座学や実験室での学習ですが、今回は半日、自然の中で郡山市の河川や環境について考える良い機会となりました。