福島県立安積高等学校
スーパー・サイエンス・ハイスクール(SSH)事業
スーパー・サイエンス・ハイスクール(SSH)事業
第Ⅱ期活動紹介
本校は2019年度より5年間の予定で、文部科学省よりSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の第2期指定を受けています。
本校としては、平成14年度~16年度の第1期、平成17年度~18年度の経過措置に続き、第2期目の指定となります。第2期のSSHの研究テーマは、「新しい社会を拓く創造性とレジリエンスを身につけた科学技術系リーダーの育成~安積の開拓者精神を世界へ~」です。
生徒が自ら進んで課題に向きあい、新しい社会を創出し、地域から世界を牽引できる科学技術系リーダーを育成するため、主体的・協働的な探究型学習を推進する教育プログラムを開発し、それを支え、発展させる新しい地域教育・共創モデルの確立を目指して研究開発を進めます。
構想Ⅰから構想Ⅲまでの各研究課題とそれぞれの取り組みは複数にまたがって影響しあっており、1対1対応ではありませんが、特に関連の深い事業を便宜的にまとめています。アンダーラインのある取り組み名には、より詳しい内容説明へのリンクがあります。
研究課題1 新たな価値を創出できる科学技術系スペシャリストの育成
1年次生のSSクラス希望者が、JAXA筑波宇宙センター、地質標本館、サイエンススクエア、つくば実験植物園などで研修を行います
1年次生のSSクラス希望者が、東北大学やSSH先進校などに行って研修を行います。
2年次、3年次継続で、SSH事業に集中的に取り組みたい生徒によるクラス編成を行なっています
未来の科学技術を担う人材育成のため、様々なテーマで希望者が集う少人数ゼミを開催しています
研究課題2 グローバルな視野に立ち、地域から世界を牽引できるリーダーの育成
「地域創生探究」
1年次生が、フィールドワークや外部講師の講義等を通じて、地域的課題の解決や新たな価値の創出を目指す課題研究です
「グローバル探究」
2,3年次生は、「SDGs17ゴール」にもとづくテーマ設定によるグローバルな視野に立った発展的課題研究を行います
タイのKamnoetvidya Science Academy、奈良女子大学附属中等教育学校と本校の生徒が「結晶の分岐の観察によるコロイドの濃度測定」についての研究を共同で行いました
数ある少人数ゼミの取り組みの中から、特に国際性の高い内容について、「i」を付して開催しています。
研究課題3 科目融合・教科融合・分野融合をめざす学術的カリキュラムの開発
1年次生が、自然科学を学ぶ上で必要不可欠な数学(確率・データ分析、対数、三角比など)や英語によるプレゼンテーション能力など、科学研究の基礎をクロスカリキュラムで学びます
2,3年次のSSクラスでは、探究活動をより深化させるためSSアカデミーⅠでの学習や活動を発展させ、実験や観察を行ったり、その結果をもとに推論したりします
1年次生全員必履修で、科学的思考に必要な情報スキル(データリテラシー、ICT活用プレゼントトレーニングなど)を身につけます
研究課題4 ディープ・アクティブラーニングの実践による主体的・協働的な探究型学習方法の開発
夏の集中講義のような形で、本校物理教諭による福島の復興や放射線に関する課外授業をディープ・アクティブラーニングの形態で行っています
職員協議会等の時間を使って、学びの抽象化や先進校の教員による講義、探究活動の支援方法などの研修を行っています
研究課題5 テクノポリス郡山における産学官による連携・共創プログラムの開発
ドイツエッセン市と連携している郡山市による支援をいただき、エッセン交流事業の一環としてドイツ研修を行います
SSクラスの2年次生が、県内の先進的な企業に赴き、各分野の最先端の技術を職業体験として経験します
研究課題6 保護者・卒業生・地域が参画するカリキュラム・マネジメント体制の確立
「震災と復興を未来につむぐ高校生語り部事業」の実施校としての支援を受けながら、フランスで開催される「国際高校生放射線防護ワークショップ」に参加します。
「考える医療人を目指して」という副題により、福島県立医科大学の坪倉先生による希望者対象の年間を通したワークショップを開催します。
本校の卒業生の中にも、大学や企業の研究職や引退した教員などが多数います。そのような先輩方から、高校生の探究活動のアシストをいただけます
地元の企業や研究機関など、本校SSHに協力してくれるステークスホルダーによる協議会です
安積高校のSSH事業への取り組みや運営について、運営指導員(東北大学や福島大学の先生、福島イノベーション・コースト構想推進機構の職員など)からご意見やご指導をいただきます
その他の活動
プロジェクトについて、詳しくは [教務部探究班] までお問い合わせください。