第84回日本公衆衛生学会(静岡)シンポジウム開催報告
2025年10月29日~31日に静岡市で開催された「第84回日本公衆衛生学会」において、近藤克則先生(千葉大学予防医学センター)を代表者とするシンポジウム「スポーツ振興・参加の促進要因の探索と支援政策の評価研究—多機関連携による重層的アプローチ」が開催されました。
開催概要
開催日:2025年10月29日 8:50~10:20
会 場:グランシップ 第5会場(1001-1)(静岡県静岡市)
主 催:RISTEX研究チーム
シンポジウムテーマ
スポーツ振興・参加の促進要因の探索と支援政策の評価研究—多機関連携による重層的アプローチ
座長
近藤 克則(千葉大学予防医学センター)
金森 悟(帝京大学)
演者
下田 学(北海道苫前町教育委員会 社会教育課)
菊川 光徳(一般社団法人 parkrun Japan)
中村 宇一(スポーツ庁 健康スポーツ課 課長)
辻 大士(筑波大学)
シンポジウム概要
本シンポジウムでは、産官学民の連携によるスポーツ振興の可能性について議論しました。
はじめに、北海道苫前町の下田氏より、町におけるスポーツ推進の取組やparkrun導入に向けた現状・課題について紹介がありました。小規模自治体の特性を活かしたコミュニティ形成や事業展開について報告がありました。
続いて、parkrun Japanの菊川氏より、parkrunの魅力や導入方法、国内外の事例が紹介され、誰もが無料で参加できる地域イベントとして、健康づくりとコミュニティ醸成を両立できる点が強調されました。
その後、スポーツ庁の中村氏より、地域のスポーツ振興を支援する国の施策や、官学連携事例、今後の展望について紹介があり、国・自治体・企業・研究者の連携の重要性が示されました。
最後に、辻先生(筑波大学)より、RISTEX研究チームによるスポーツ振興・参加促進に関する研究成果が報告されました。
パネルディスカッション
パネルディスカッションでは、自治体での施策推進の課題や、多機関連携による重層的アプローチの具体的推進方法について議論が交わされました。自治体職員、民間企業、行政、研究者の多様な視点が交差し、現場での課題と解決策に向けた示唆が得られました。
ご登壇いただいた皆様、ご参加いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。
併せて、今回いただいた貴重なご縁にも深く感謝申し上げます。