JSDE タイムアクシスデザインに関する研究調査分科会

(A種分科会)

新着情報

目的

近年,消費者の価値は人工物所有から人工物使用により得られる体験へと変化しており,人工物の使用(モノづかい)段階の時間軸変化をデザインする必要性が高まっている.しかし,デザイン科学分野における理論・方法論は,デザイン対象(人工物)とその場(ユーザや使用環境),さらには価値観の時間軸変化を明示的に扱えていない.このため,時間軸を包含しモノづくりとモノづかいを統合する,デザインの新たなパラダイムとしての「タイムアクシスデザイン(TaD)」の実現が期待されている.

 本研究分科会では,TaDの実現に向けて,Industrie4.0やSociety5.0が推奨するビッグデータ解析に基づくデータ駆動アプローチと,これまで蓄積されてきた科学技術に基づくモデル駆動アプローチの併用により,モノづくりとモノづかいのシナジーを創出するTaDの理論の構築を目指す.  

 

調査研究事項

TaDの理論を構築する.理論の基盤として,モノづくりとモノづかいの統合を見据えて,モノづくりにおいて中心となる物理的事象(状態・属性)だけでなく,モノづかいにおいて中心となる心理的事象(価値・意味)を考慮可能な多空間デザインモデルを用いる.さらに,非定常・非平衡モデル,可塑モデル,マルチタイムスケールモデルの概念を加えて時間軸を考慮できるように拡張することを想定している.さらに,同理論を基に方法(ツール)の構築を行い,それらを設計フォーラム・講演会での発表や講習会の企画につなげる.  

 

 

タイムアクシスデザイン紹介動画

分科会名簿(五十音順)


主査 宮下朋之(早稲田大学)

幹事 加藤健郎(慶應義塾大学)


岩附信行(東京工業大学)

梅田靖(東京大学)

古賀毅(山口大学)

佐藤浩一郎(千葉大学)

下村芳樹(東京都立大学)

寺内文雄(千葉大学)

松岡由幸(慶義塾大学・早稲田大学)

村上存(東京大学)

柳澤秀吉(東京大学)


顧問 綿貫啓一埼玉大学)