近年、新たな人材開発手法として注目される越境学習。一方で、その定義は広範に渡り、活用方法や効果については様々な解釈やアプローチがあることも事実です。そんな中、越境学習の効果を正しく評価し、学びの最大化に繋げるためのルーブリックが経産省から発表され注目を浴びています。


また、越境を単なる幹部社員やリーダーの育成に留めず、会社や事業組織の変革に結びつけようとする試みも見られるようになりました。


本イベントでは、経産省から発表されたルーブリックの作成に携わった当事者や、越境を通じた学習を行うコミュニティを社内で展開する推進者をゲストに招き、越境学習の現在地と可能性について考えます。

日時:9月14日(火)10:00~12:00

参加費:無料

配信:zoom ※お申込者に参加URLを通知いたします

対象:人材開発に携わる方、社外での学びに興味のある方

コンテンツ

●1stパネルセッション:「越境の起点・伴走・評価」

・パネリスト

 石山恒貴(法政大学大学院政策創造研究科 教授)

 伊藤 淳司(NPO法人ETIC. ローカルイノベーション事業部 事業部長)

 原田未来(株式会社ローンディール 代表取締役社長)

 小沼大地(特定非営利活動法人クロスフィールズ 共同創業者・代表理事)

・ファシリテーター

 岸浩稔(株式会社野村総合研究所 ICTメディアコンサルティング部 上級コンサルタント)


2ndパネルセッション:「越境と組織変革」

・パネリスト

 根津幹夫(株式会社ニフコ 商品開発センター 技術主幹)

 加藤健太(株式会社エンファクトリー 代表取締役社長)

 石山恒貴(法政大学大学院政策創造研究科 教授)

・ファシリテーター

 島崎由真(エッセンス株式会社 越境研修事業部部長)

スピーカー

石山 恒貴

法政大学大学院 政策創造研究科 教授

一橋大学社会学部卒業、産業能率大学大学院経営情報学研究科修士課程修了、法政大学大学院政策創造研究科博士後期課程修了、博士(政策学)。一橋大学卒業後、NEC、GE、米系ライフサイエンス会社を経て、現職。越境的学習、キャリア形成、人的資源管理等が研究領域。著書に『地域とゆるくつながろう』(静岡新聞社)『越境的学習のメカニズム』(福村出版)『パラレルキャリアを始めよう!』(ダイヤモンド社)など。

伊藤 淳司

NPO法人ETIC. ローカルイノベーション事業部 事業部長

1997年からETIC.に参画し、日本初の長期実践型インターンシップ「アントレプレナー・インターンシップ・プログラム(EIP)」の事業立ち上げに携わる。コーディネーターとして、これまで500社以上の実践型インターンシップを活用した人材育成、少数精鋭組織のコンサルティングに関わる。2004年から「若者×経営者×地域=挑戦が生まれる日本」を目指すチャレンジコミュニティプロジェクト(チャレコミ)に参画。現在も日本全国の多様な地域・セクターのコーディネーター育成を担当。その他、社会起業家予備軍の成長過程におけるプロセス評価分析、行政・地方自治体との創業起業支援、リーダー育成協働プロジェクト、大学との実践型カリキュラム開発も担当。早稲田大学MBA取得。専門は『起業家型人材が有する思考・行動特性(コンピテンシー)に関する研究』。

原田 未来

株式会社ローンディール 代表取締役社長

2001年、創業期の株式会社ラクーン(現 東証一部上場)に入社、営業部長や新規事業責任者を歴任。2014年、株式会社カカクコムに転職し事業開発担当。人材流動化の選択肢が「転職」しかないことに課題を感じる。サッカーなどスポーツの世界で行われている「レンタル移籍」に着想を得て、「会社を辞めずに外の世界を見る機会」「企業の新しい人材育成の仕組み」として企業間レンタル移籍プラットフォームを構想。2015年に株式会社ローンディールを設立し現在に至る。

小沼 大地

NPO法人クロスフィールズ 共同創業者・代表理事

一橋大学社会学部・同大学院社会学研究科修了。青年海外協力隊として中東シリアで活動した後、マッキンゼー・アンド・カンパニーにて勤務。2011年5月、ビジネスパーソンが新興国で社会課題解決にあたる「留職」を展開するNPO法人クロスフィールズを創業。2011年に世界経済フォーラム(ダボス会議)のGlobal Shaperに選出、2016年にハーバード・ビジネス・レビュー「未来をつくるU-40経営者20人」に選出される。国際協力NGOセンター(JANIC)の理事、新公益連盟の理事も務める。著書に『働く意義の見つけ方―仕事を「志事」にする流儀』(ダイヤモンド社)がある。

岸 浩稔

株式会社野村総合研究所 ICTメディアコンサルティング部 上級コンサルタント

東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻 博士課程修了。博士(工学)。テレコム・メディア領域を中心にテクノロジー起点のイノベーション創出に係る事業戦略・実行支援、人材・組織開発の業務に従事。「49%の労働人口がAI・ロボットによって技術的に代替可能」の研究を担当し、テクノロジーが及ぼす未来像の洞察、DX時代の人材と組織の姿の検討を進めている。著書に『デジタル未来にどう変わるか(日経BP社)』『誰が日本の労働力を支えるのか(東洋経済出版社)』、Web・雑誌記事に『AIで劇変! 2030年のオフィスと組織(日経クロステック・日経コンピュータ)』、『AIとの共存に向け多様性を高めよう』(野村総合研究所)』など。

根津 幹夫

株式会社ニフコ 商品開発センター 技術主幹

1994年 株式会社ニフコに入社。自動車、住宅設備、事務機器、農業、及び医療機器等の様々な分野の開発に従事。独創的なアイデア提案を強みとした開発で、同社No.1の特許130件を保有。現在、企画開発のリーダーとして、全社における企画創出活動の推進、及び技術者の人材育成を展開中。人材育成のプログラムを検討している中で、越境留学のシステムに出会う。技術者の育成検討と自らのアップデートのために、自らが先駆けとして6ヶ月間の留学をITベンチャー企業でパラレルキャリアを実践。その様子をNHK「クローズアップ現代+」で放送。

加藤 健太

株式会社エンファクトリー 代表取締役社長

1966年三重県生まれ。名古屋大学工学部卒業。1989年リクルートに入社し、事業統括、財務、経営企画などに携わる。プライスウォーターハウスクーパースを経て、2000年オールアバウトの設立に参画、取締役最高財務責任者(CFO)に就任。11年エンファクトリーを分社設立して代表に就任。

島崎 由真

エッセンス株式会社 越境研修事業部部長

1987年広島市生まれ。2015年にエッセンス(株)に入社。企業の経営課題に対して、専門スキルを持ったフリーランス人材をマッチングするエージェントとして活動。新規事業として、大企業の社員がソーシャルベンチャーやNPOで放課後活動を行うプロボノプログラム事業を立ち上げ。2021年より現職。2017年からプロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会の事務局に参画しジョブ創出プロジェクトのリーダーとして活動。同年にHR企業や企業人事を束ねる有志団体「One HR」を立ち上げ、共同代表に就任。

ご参加をお待ちしております。

主催:株式会社ローンディール、株式会社エンファクトリー、NPO法人ETIC.、NPO法人クロスフィールズ、エッセンス株式会社