2022年3月15日(火), 16日(水) 各日 13:00-16:30

始原天体ワークショップ2022

オンライン開催 (zoom, slack)

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概要

最近,JAXAのはやぶさ2探査機がC型小惑星リュウグウの試料を地球に持ち帰ったことで,初期太陽系の情報を保持する”始原天体”の理解が大きく進むと期待されています.一方で,原始惑星系円盤の観測においては,円盤の数10 auスケールでの物理・化学構造にまで迫れるようになってきました.円盤進化・(微)惑星形成の理論においても,従来考えられてこなかったような新しいメカニズムが提案されてきています.しかしながら,太陽系内の物質科学的な視点,円盤観測からの視点,さらには惑星形成理論からの視点では,それぞれで考える”始原天体"にいまだ大きなギャップがあります.

こうした背景から,分野横断的に始原天体を議論する「始原天体ワークショップ」を開催いたします.本ワークショップでは,レビュー講演と参加者間の議論を通じて,太陽系物質の分析・小天体探査/観測・円盤観測・理論面から始原天体についての理解を整理します.将来の探査・観測立案も視野に入れながら,始原天体の起源と進化を記述する作業仮説を構築することを最終的な目的とします.

プログラム

Day 1: 2022年3月15日(火)

  • 13:00-13:10 ワークショップの趣旨説明, 黒川宏之 (ELSI)

  • 13:10-13:40 講演:原始惑星系円盤の揮発性物質, 相川祐理 (東大)

  • 13:40-14:10 講演:太陽系始原ダストの物質科学, 牛久保孝行 (JAMSTEC)

  • 14:10-14:40 講演:現存する太陽系小天体, 新中善晴 (京産大)

  • 14:40-15:00 休憩

  • 15:00-16:30 総合討論, 議論のリード:大澤亮 (東大), 深井稜汰 (ISAS), 古家健次 (NAOJ)

      • 15:00-15:10 次世代望遠鏡 (ngVLA) を用いたサイエンスについて, 古家健次 (NAOJ)

Day 2: 2022年3月16日(水)

  • 13:00-13:10 Day 1 の議論のまとめ, 黒川宏之 (ELSI)

  • 13:10-13:40 講演:原始惑星系円盤のダスト, 奥住聡 (東工大)

  • 13:40-14:10 講演:微惑星形成・天体形成/移動, 小林浩 (名古屋大)

  • 14:10-14:40 講演:微惑星初期進化, 藤谷渉 (茨城大)

  • 14:40-15:00 休憩

  • 15:00-16:30 総合討論, 議論のリード:荒川創太 (NAOJ), 片岡章雅 (NAOJ), 兵頭龍樹 (ISAS)

      • 15:00-15:10 来る10年・小天体パネルの議論のまとめについて, 嶌生有理 (ISAS)

世話人 (五十音順):荒川創太, 大澤亮, 片岡章雅, 黒川宏之, 嶌生有理, 深井稜汰, 兵頭龍樹, 古家健次, 脇田茂

お問い合わせ先:黒川宏之 hiro.kurokawa (at) elsi.jp