「ワークシート」ボタンからこのコースで使用するワークシートを開き、左上のメニューのファイル>ダウンロード(.docx)からダウンロードしてください。
課題や演習の答えはワークシートに入力してください。
判例データベースとは、判例集・判例雑誌に掲載された情報、収集した判例などを様々な条件で検索できるようにしたデータベースのことです。
このコースでは『Westlaw Japan』『LEX/DBインターネット』『D1Law.com』の使い方について取り上げます。
また、裁判所が公開している『裁判例情報』は誰でも無料で利用できます。
ウエストロー・ジャパン社の法情報オンラインサービスです。
法令・判例・審決等、書籍・雑誌、文献情報、ニュース記事など多岐にわたる法律情報・資料群について検索できます。
Step.1
図書館HPの右側のメニューの「データベース一覧」をクリックし、「カテゴリ別リンク」から「法律・判例」を選択します。
Step.2
法律学に関したデータベースの一覧が表示されるのでデータベース名の「Westlaw Japan」をクリックします。
Step.3
調べたいものによってタブが分かれているので、「判例」に切り替えます。
Step.4
判例の検索画面では、キーワード、裁判情報、出典など様々な条件から検索できます。
例:「最判平成2年11月20日刑集44巻8号837頁」などと指定された判例を調べたい時には、前半部分の「裁判年月日」でも、後半部分の出典名でも検索できます。
今回は裁判年月日で検索してみます。
Step.5
検索結果画面では、さらにキーワードで絞り込むこともできます。もし検索条件を修正する時は、左上の「検索条件」と書かれたリンクをクリックしてください。
上部には「要旨」「全文」「解説」など表示内容の切り替えタブや裁判年月日、裁判所名など裁判の情報が表示されています。
下の方には出典・評釈の情報も表示されています。
判例全文、特許庁審決、国税不服審判所採決、税務判決要旨、公正取引委員会審決等を網羅的に収録した法律情報データベースです。
Step.3(Step.2まではWestlaw Japanと同じです)
データベース名の「LEX/DBインターネット」をクリックし、「LEX/DBインターネット 」を開いたら、「判例総合検索」をクリックします。
Step.4
判例の検索画面では、キーワード、裁判年月日、事件番号、裁判結果など様々な条件から検索できます。
例:先ほどの「最判平成2年11月20日刑集44巻8号837頁」の判例を検索します。ここでは「裁判日」と「裁判所名」を指定して検索してみます。
Step.5
それぞれの書誌や判例結果全文は、検索結果画面の各項目右側のアイコンから見ることができます。
上の絞り込みから、裁判結果で絞り込みを行うこともできます。
利用が終わったら…
画面右上の「ログアウト」ボタンからログアウトしてください。
判例全文、特許庁審決、国税不服審判所採決、税務判決要旨、公正取引委員会審決等を網羅的に収録した法律情報データベースです。
Step.3(Step.2まではWestlaw Japanと同じです)
データベース名の「D1-Law.com」をクリックし、「D1-Law.com」を開いたら、調べたい項目をクリックします。
例)今回は「判例」を選択します。
Step.4
判例の検索画面では、フリーワード、裁判年月日、出典など様々な条件から検索できます。
例:「最判昭和53年7月28日刑集32巻5号1068頁」の判例を検索してみましょう。「裁判日」で探す場合は「昭和53年7月28日」、「出典」で探す場合は「刑集32巻5号」を指定します。
Step.5
それぞれの判例の詳細は事件名をクリックすることで見ることができます。
右側の絞り込みから、情報の有無や裁判結果等で絞り込みを行うこともできます。
Step.6
詳細画面では、「要旨・本文」「解説」「書誌情報」の切り替えができます。
また、参照法令や引用・被引用判例や判例評釈についても確認できます。
利用が終わったら…
トップ画面に戻り、画面右上の「ログアウト」ボタンからログアウトしてください。
課題1
ここまで見てきた3つの判例データベースを使い、判例を調べてみましょう。
自分の興味を持てるキーワードを連想して検索を行い、それぞれのデータベースでの検索(ヒット)数をワークシートに記入しましょう。
また、気になる判例の情報をワークシートに転記してください。
ペアワーク
ペアワークの時間になったら、隣の人とワークシートを交換して確認してみましょう。
選んだ判例とその閲覧方法について、パソコンの画面を見せながら手順を隣の人に説明してみよう。
説明を聞いていた人は、採点欄に○(合っている)・△(そうだっけ?)・×(違います)を記入しよう。
ここでは、北大の図書館に所蔵している判例集や判例雑誌を含む法学系資料のの探し方について説明します。
まず、判例集とは、判例を収録したものです。『最高裁判所民事判例集』『最高裁判所刑事判例集』といった公式判例集や民間の判例集もあります。
判例雑誌とは、判例に解釈・解説などを加えて刊行されたものです。『判例時報』『判例タイムズ』など、多くは民間の出版社から刊行される雑誌です。
他にも北大では『法律時報』や『ジュリスト』などの法学系雑誌を多く所蔵しています。
北大で所蔵している法学系雑誌は北大の蔵書検索で探すことができます。
蔵書検索を使用した検索の際に重要なことは、雑誌の「正式名称」で検索を行うことです。
法学系の資料は略称で示す習慣があります。
例1)【略称】法時 【正式名称】法律時報
例2)【略称】判タ 【正式名称】判例タイムズ
その他にも多くの略語があるので、文献略語表で確認してみてください。
では、実際に蔵書検索を使って、いくつかの法学系雑誌を略語で検索してみましょう。
検索①
「判タ」や「法時」で検索してみると、「判例タイムズ」や「法律時報」がヒットします。
検索②
1.「青山法務研究論集」の略語である「青山ロー」で検索してみると、「青山法務研究論集」はヒットしません。
2.「青山法務研究論集」と正式名称で検索するとヒットしました。
このように、略語では探している資料を見つけられないことがあります。
蔵書検索を使用した検索の際には資料の「正式名称」で検索を行うようにしましょう。
蔵書検索で、法学系雑誌の別冊や増刊・特別号を探す際には少し注意する必要があります。
実際に以下の資料を例に見てみましょう。
こちらの資料の表紙には「実務に効く企業犯罪とコンプライアンス判例精選」と書いてあります。これはタイトルで間違いなさそうです。
一方で左上を見ますと「ジュリスト増刊」とも書いています。
実際にこの資料を蔵書検索で検索し、検索結果を見比べてみます。
先のスライドに挙げた本を「実務に効く企業犯罪とコンプライアンス判例精選」で検索すると画像のように2つヒットします。
上の北図書館にある方は図書扱いで登録されているので、請求記号を見て本を探すことになります。
下の本館にある方は雑誌扱いで登録されているので、雑誌コーナーに年代や巻号順に並べられている中から本を探すことになります。
同じ冊子でも所蔵館により、図書扱いか雑誌扱いかでタイトルや配架場所が変わります。
なお、ジュリストは個別のタイトルで検索すると雑誌も図書も両方ヒットするようになっていますが、その他の雑誌では両方がヒットするとは限りません。
個別のタイトルでヒットしない場合はシリーズのタイトルでも探しましょう。
課題2
(1)雑誌の増刊・別冊リストを参考に、以下の条件に合う資料を2冊見つけて情報をワークシートに入力しましょう。
【条件】
・配架場所が「北図書館(書庫を除く)」であるもの
・状態が貸出中ではないもの
(2)授業内のアクティビティで、北図書館内の図書を探す時間が設けられている場合は検索した資料を探しましょう。
ペアワークの時間が設けられている場合は、課題1と同様に、探した資料とその入手方法について、隣の人と説明・採点を行ってください。