応用物理学会プラズマエレクトロニクス分科会
第33回プラズマ新領域研究会
非平衡プラズマによる機能性窒素の生成と応用
2020年2月21日(金)
東京大学本郷キャンパス
最終更新 2020年1月30日
東京大学本郷キャンパス
最終更新 2020年1月30日
概要:
窒素分子は大気中の約78%を占める人類にとって最も馴染みの深い物質の一つである。また窒素は、各種デバイスに不可欠な元素であり、生物の必須元素のひとつでもある。この様に身近でありながら重要性も高い窒素であるが、高い化学的安定性をもつ窒素分子を直接的に利用することは難しい。近年、非平衡プラズマを用いることによって安定な窒素分子を解離して原子状窒素や反応性の高い短寿命の窒素化合物を創り出し、細胞機能の制御や新機能性材料の創製へ応用する研究が急激に発展している。本研究会においては、この種々の作用をもたらす反応性の高い原子状窒素および窒素化合物を「機能性窒素」と定義し、非平衡プラズマを用いた窒素分子からの機能性窒素の生成と、それを通じた更なる応用展開の可能性について、近年の取組とともに考える。
当日参加も歓迎ですが、可能な限り、登録フォームより事前登録をお願いいたします。参加費は無料です。
プログラム**:敬称略
2020年2月21日(金)
13:00-13:10 開催の挨拶と趣旨説明 伊藤剛仁(東京大学)
13:10-13:40 金子俊郎 (東北大学)
「機能性窒素:非平衡プラズマで創る新奇反応性窒素とその応用」
13:40-14:10 野崎智洋 (東京工業大学)
「プラズマ触媒反応における振動励起分子の役割」
14:10-14:40 江利口浩二 (京都大学)
「窒素系プラズマを用いた絶縁膜材料の構造・組成制御と今後の課題」
(休憩20分)
15:00-15:30 石川健治 (名古屋大学)
「プラズマ生成機能性窒素ラジカル誘起の連鎖反応の統合解析に向けて」
15:30-16:00 伊藤剛仁 (東京大学)
「極限環境プラズマを用いた材料開拓:新奇窒素化合物の合成へ」
16:00-16:30 伊藤篤史 (核融合科学研究所)
「炭素ナノ物質表面における窒素プラズマ相互作用の分子シミュレーション」
総合討論
閉会 (17:00)
**発表順・タイトルなど、変更となる可能性がございます。
於:東京大学 本郷キャンパス 工学部4号館 41講義室*
*工学部4号館の正面玄関より2フロア上の階となります
連絡先:伊藤剛仁 (東京大学)