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ファブ施設(Fab Lab)で、3Ⅾプリンタ製クランプ治具の展示

1月21日、全自動ルービックキューブの出前授業をしていただいた蕪木さんの好意で、秋葉原のファブ施設(DMM.make AKIBA)にクランプ治具を展示してもらってます。

令和2年1月~令和2年9月31日までの展示していました。


3Ⅾプリンタ製クランプ治具。Corner Clamp(Clamping Jig) made with 3D printer.

展示の前にいる愛くるしいロボットは、「LOVOT」というLOVEをはぐくむ家族型ロボットです。

3月の様子。当初は、1か月間の予定でしたが、展示期間の延長しています。

3Ⅾプリンタ製のクランプ治具を使うことで、新しい技術を体験しながら、今まで通りの物作りを実習で、物作りの基礎基本を学習しています。


実習の授業での活用風景【令和元年度の実習風景】

 Making bookshelves using Corner Clamp(Clamping Jig) .


この取り組みが、多くの中学校の技術の授業で取り入れられたら、日本の物作りの底上げになると信じ、試行策を繰り返しています。


このクランプの3Ⅾモデルデータの配布について

 他校や少年少女発明クラブなどでも、採用されてます。


・その他の3Dプリンタを授業や学校教育で活用する試行錯誤の実践

ファブ施設(Fab Lab、fabrication laboratory)とは

総務省「情報通信白書」平成25年版によれば、「デジタル・ファブリケーション(パソコン制御のデジタル工作機械)を揃え、市民が発明を起こすことを目的とした地域工房の名称」である。組立・製造のための設備・工作機械を備え、市民がものづくりに接する機会を提供し、生産者と利用者が分断されている状況の解消、個人による発明が可能な環境の実現などを主眼とする施設。


 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によれば、「ほぼあらゆるもの("almost anything")」をつくることを目標とした、3Dプリンタやカッティングマシンなど多様な工作機械を備えたワークショップ。世界中に存在し、市民が自由に利用できる事が特徴。「ほぼあらゆるもの」の中には、大量生産・規模の経済といった市場原理に制約され、いままでつくり出されなかったものが含まれる。


 3Ⅾプリンタは、少品種大量生産には向かないと言われますが、多品種少量生産や、個別大量生産(製品ではなく、作業工程を助ける道具に利用)という新しい物作りの可能性を広げます。


 「Fab Lab」の呼び方は、「ファブラボ」になるのですが、ファブラボという名前のファブ施設があります。区別するために、「モノづくりのためのコワーキングスペース」または「ファブスペース」や「ファブ施設」という表記する動きがあります。まだまだ黎明期ゆえに一つの流れが出来上がっているわけではないようです。

次の時代の核心となる革新的な進化は、時代に適合した食物連鎖の覇者ではなく、辺境の弱者から

生命の進化において、時代の本流にのっている生物は、巨大化し食物連鎖の頂点に君臨します。しかし、次の進化の兆しは、覇者ではなく、覇者から身を守るために新天地の辺境に活路を見出した弱者から始まります。


大海の覇者である巨大魚から逃げるために、淡水の河川に進出した小さい魚がいます。その中でも、大河の覇者になった魚もいれば、さらに、水辺の障害物の多い場所に逃げこんだ魚がいます。枝や流木など障害物の多い森の岸部に逃げ込んだ魚は、障害物で泳げないので、障害物を押しのけて進みました。その魚の一部が、陸上に上陸して、私たち人間に進化しました。


変化の兆しは小さく、か弱い存在から始まります。その変化の兆しを気付ける感受性が大切だと感じています。


市場原理の枠に収まらない『Fab Lab』は、進化の兆しを観察できるかもしれない貴重な場所です。


それゆえに、「LOVOT」という施設の一、二を争う出世頭及び有名なロボットも写真に写ったりします。

登録日: 2020年1月21日 /  更新日: 2020年1月21日