賢治の作品を読む

9月9日。賢治とは宮沢賢治のこと。『風の又三郎』や『注文の多い料理店』、『銀河鉄道の夜』で知られる彼の作品は、生前、ほとんど世に知られていませんでした。没後に独特な世界観をもった作品群が発掘され、今は広く愛好者がいます。

教科書にも賢治の作品は取り上げられることがあり、6年生が使っている教科書には『やまなし』が収載されています。6年ではまずこの作品を読み、そのあとで様々な作品を読みながら賢治の世界観を感じる学習を行っています。この日、教室に行くと、子どもたちはchromebookを開き、Webサイトに載っている様々な作品を読み進めていました。

この子は『注文の多い料理店』を読んでいました。森に狩猟にやってきた二人の青年が、迷った先で一軒のレストラン「山猫軒」を見つけ、入っていくという筋書きです。読まれた方も多いと思います。

読んだ後は作品のおもしろさ(もちろん、その子が感じたおもしろさ)を10段階で評価するとともに、コメント(感想)を入力して共有できるようにしていました。

冒頭に書いたように、宮沢賢治の作品は独特な世界観の上にできあがっているので、『やまなし』にしても一読しただけでは、なかなかその世界を堪能できません。こういう「多読」とこれからの学習で、ちょっとでも作品の世界に迫ってほしいなあ…と思いながら教室をあとにしました。

登録日: 2021年9月9日 / 更新日: 2021年9月9日