社会を明るくする

8月28日。「社会を明るくする運動」という言葉を聞かれたり、目にされたりしたことがあると思います。この運動は法務省が主催し、犯罪や非行をした人たちが立ち直るための理解を深めて、犯罪や非行が起きない、みんなが笑顔で暮らせる社会をつくろうという全国的な運動で、今年で71回目を迎えます。毎年、地域の保護司さんがおいでになり、この運動に関する作文の募集をされているので、今年も5年で取り組んでいます。この日の2時間目に1組と2組の教室に行くと、子どもたちがこの作文を書いていました。

昔から世間を震撼させるような犯罪は起きていましたが、近年、「無差別」という言葉が頭に付く犯罪が増えています。わたしも自分一人では何もできないので、その時々に起きた事件などを取り上げながら、みんなと考える「きっかけづくり」をするように努めています。ですから、8月25日の「見守り活動」で学校に来ていただいた地域や保護者の方々に、8月に東京の列車内で起きた無差別殺傷事件を取り上げ、
「学校だけでなく、家庭や社会が連携して、このような事件を引き起こさないような人間を育てなければならない。」
と訴えました。校長通信でときどき社会問題を取り上げている(№43№300№322)のも、「みんなで社会を明るくしたい」という思いがあるからです。

今回、5年の子どもたちは自分なりに世の中の問題に目を向けました。そして、それについて少し立ち止まって考え、拙くともそれを文章で表現しています。そこに価値がある…と思いながら教室をあとにしました。

登録日: 2021年8月28日 /  更新日: 2021年8月28日