体験を通して身に付ける

3月23日。歌唱指導や調理実習など、新型コロナウイルスの出現によって様々な教育活動が制限されています。水泳学習もその一つ。県内のほとんど全ての小学校で、昨年度と本年度の2年間、水泳学習を行うことができていません。県教委もそのことを憂慮しているので、水泳学習に関する留意点をまとめてオンラインで研修を行い、本校では体育主任とわたし(校長)が参加しました。

そこで強調されていたのは、2年間のブランクを埋めるために、決して無理はしないこと。中学年であっても水に慣れるなどの初歩的なところから始めたほうがよいと話されていました。たしかにその通りです。2年間のブランクは決して短くはありません。

さて、今から11年前、埼玉県内の小学校に通う6年の桐田 明日香 さんが駅伝の練習中に倒れて救急搬送され、翌日に亡くなるという事故が起きました。
前日(22日)、この事故のことや「明日香さんの事故から学び、二度とこのような事故を繰り返さない。」という想いを込めて考えられた事故対応モデル(「ASUKAモデル」と呼んでいます)について学習した5年2組は、この日、体育科(保健)学習の中でペットボトルを使いながら心肺蘇生法を学びました。

蘇生法を見守る子どもたちの表情も真剣。蘇生法の体験学習は水泳学習の前に行うことが多いですが、心臓マッサージなどが必要な場面は水泳限ったことではありません。
その意味で、このような体験学習を大事にしていかねばならないと感じました。

登録日: 2022年3月23日 / 更新日: 2022年3月23日