やっぱり教員はおもしろい

1月28日の3時間目。先週、図工を担当している教員のほうから「授業を見せていただきたい。」という申し出があったので(※本校では教員の資質能力向上のために「都祁小学校教員学びシステム【PDF】」を構築していて、その中に管理職が行う示範授業を位置付けています)、6年生が取り組んでいる本箱作りの授業を、わたし(校長)が担当させてもらいました。

まずは導入部。担当教員が行った先週の授業を振り返りながら、木取りのために引いた線を「墨引き」もしくは「木挽き線」ということを教えました。

また、「(板の加工に)失敗したら、どうしたらいいのですか?」という質問もそのときに出ていたので、「(図工に限らず)もし失敗したときは、自分の中にいる『もう一人の自分』と対話し、失敗をカバーするようなアイデアを考える。そうして、よりよい自分を目指すことが成長することであり、学ぶことであり、生きることなんだよ。」と伝えました。

次に勉強したのは、のこぎりの使い方。「のこぎりを持つとき、利き手は上かな?それとも下かな?」とか、「椅子の上でのこぎりを使うとき、板をどちらの足で踏めばいいだろう?」といった問い(※わたしたちは「発問」と呼んでいます)を重ねながら進めました。二つ目の発問については、あえて答えを言わず、実際の経験を通して学ばせることにしました。

あとは、早速、板を切る作業です。わたしは作業台の間を廻りながら、個別に指導していきました。ある子を指導していると、その横にいた子どもがその様子を見ています。これも大事な「学び」です。

そうこうしているうちに残り5分になったので、作業を一旦終えてこの時間の振り返りタイム。ちょっと失敗してしまったけれど、それをカバーする方法を知った二人の子に出てきてもらって、そのアイデアを披露してもらいました。ここでちょうどチャイムが鳴り、4時間目の図工は担当教員にバトンタッチしました。
授業をするたびに思うのは、「やっぱり、子どもが伸びていく様子を見ることができる授業は楽しいな。」ということ。近年、教員を目指す若者が減ってきていますが、やっぱり教員はおもしろいです。

登録日: 2021年1月28日 / 更新日: 2021年1月28日