「都(MIYAKO)未来サミット」を開催

1月31日。この日は3年生の総合「なら」科で取り組んだことを、市内の平城京近くにある都跡(みあと)小学校の3年生とTV会議で交流しました。本校はかつて都祁地域で行われていた養蚕を、都跡小学校は奈良筆と薬師寺を題材にしました。わたしたちはこの会議を、都祁と都跡に共通する「都」の一文字をとり、「都(MIYAKO)未来サミット」と名付けています。

都祁地域はその昔、奈良盆地がまだ湿地であった時代から人々が住み着いた土地です。縄文時代の土器が日本列島のどの地域で発明されたかは特定できないものの、大和高原の一角である都祁地域も、その候補地の一つとして有力です。また、都祁には小山戸(おやまと)という地名があり(実は私、校長が住んでいるところです)、「オ=大、ヤマト=大和」から邪馬台国との関連性が指摘されています(詳しくは当ホームページ内を<ホーム→都祁の四季→逆さ都介野岳>とお進みください)。邪馬台国があったかどうかは分かりませんが、間違いなく古代国家、つまり「都」があったことは確かです。一方、今回パートナーとなった都跡小学校は文字通り平城京の近くに位置し、奈良時代の都、つまり平城京が置かれていました。

奈良の未来を見据え、Society5.0の世の中で生きていける人間を育てることを意識しながら計画した今回の未来サミット。TV回線(ネットワーク回線)をつなぎ、1階のふれあいホールに集合。この日は養蚕のことを教えてくださっている「大和高原文化の会」や地域のコーディネーターを合わせ、6名の方々が参観においでくださりました。

調べたことをクイズにして伝えるグループ、紙芝居にして伝えるグループなど、どのグループも「どうすれば自分たちが学んだことを分かりやすく伝えることができるか?」を意識しながらTV会議を進めました。

ひととおり本校と都跡小学校の発表が終わった後で、グループに分かれて相手の発表の良かったところや、さらに聞いてみたいことなどを話し合いました。そして、再度、TV会議で質問・感想交流タイムをもちました。

TV会議を終えた後、参観者を代表して「大和高原文化の会」の大井さんから感想をいただきました。大井さんも子どもの学びに刺激を受けられたようで、

「みんなに負けないように、これからも勉強を続けていきます。」

と話されました。

TV会議終了後、校長室でこの日おいでいただいた方から感想をうかがいました。

「2時間の会議の間、誰一人飽きることなく参加していた。」

「これからも都祁の歴史をいろいろな形で伝えていただきたい。」

といった感想、要望をいただきました。今後につなげていきたいと思います。

おいでいただいた皆様、そしてTV会議に参加してくれた都跡小学校の3年生、ありがとうございました。

登録日: 2020年1月31日 / 更新日: 2020年1月31日