今日は、「古都ならの日」の献立です。今日の献立には、奈良県産の食材がたくさん使われています。まず、「かつおの梅風味あえ」には梅を使っています。梅は、2~3月に白やピンクのかわいい花を咲かせ、間もなく収穫の時期を迎えます。「梅は医者いらず」と言われるほど、体に良い食べ物です。特に「クエン酸」という酸っぱい味の素になる成分は、胃腸の働きを助け、食中毒を防ぎ、体の疲れをとってくれます。今日は梅の他に、吉野煮に使われている「吉野くず」、奈良の郷土料理のにゅうめんに使われている「そうめん」、そして奈良市でとれたお米を使っています。奈良のおいしい食材を味わっていただきましょう。
今日は、旬の食材「たけのこ」の話をします。たけのこは、春を代表する食べ物で、「竹」の「子ども」のことです。寒い冬が過ぎ、暖かくなり始めると、竹林の地面から頭をのぞかせ、ぐんぐんと大きくなります。その成長はとても早く、わずか10日で竹になります。掘りたてのたけのこはとてもやわらかくておいしいです。春にしかとれないので、新鮮なうちに缶詰などに加工して1年中食べられるようにしています。今日はかきたまスープにたけのこが入っています。残さずいただきましょう。
今日は、「ひじきと大豆の磯煮」の話をします。周りを海に囲まれている日本では、わかめや昆布と同じ海そう類のひじきは、私たちの生活に欠かせない食べ物です。ひじきには、骨や歯を丈夫にするカルシウム、血液を作るもとになる鉄分、おなかの調子をよくする食物せんいが特に多く含まれています。また、ビタミンやミネラルも多いことから、「健康食」や「長寿食」としてよく食べられています。今日は、「畑の肉」といわれるほどたんぱく質が多い大豆と一緒に磯煮にしています。栄養たっぷりの煮物を残さずいただきましょう。
今日は、「ぎょうざ」の話をします。ぎょうざが生まれたのは中国です。中国では旧正月である春節や結婚式などお祝いの日によく食べられます。その理由のひとつに、ぎょうざの形が「馬蹄銀」という中国の昔のお金の形に似ていて、「お金に恵まれるように」という願いが込められているからだそうです。日本に伝わったのは江戸時代で、日本人で初めてぎょうざを食べたのは「水戸黄門」で知られる水戸光圀だと言われています。日本では、焼きぎょうざが一般的ですが、本場中国では水ぎょうざがよく食べられています。今日は、油で揚げた揚げぎょうざです。おいしくいただきましょう。
今日は、「韓国料理」の話をします。韓国では、「食べるものはすべて薬になる」といった考え方があります。食を大切にしている韓国の食卓には、ご飯・スープ・主菜・副菜そしてキムチが必ず並び、日本と同じように栄養バランスの良い食事だと言われています。また、韓国は日本と比べ、冬場の寒さが厳しいことから、体を中から温めるために、辛い味付けのものが多く出されています。今日の「ビビンバ」と「わかめスープ」は韓国の料理です。味わっておいしくいただきましょう。
今日は、「なす」の話をします。なすは、インドで誕生し、中国を通って奈良時代に日本に伝わったと言われています。長なす・米なす・丸なすなど様々な形のなすがあり、色も紫色だけでなく、緑色や白色のものがあります。奈良県では、大和丸なすや千両なすがたくさん育てられています。これからが旬の野菜で水分を豊富に含んでいるので、暑い日に食べると体を冷やしてくれるはたらきがあります。今日は、奈良県で収穫されたなすをみそ汁に入れました。残さずいただきましょう。
今日は、「食育の日」の献立です。5月はインド料理です。インド料理の特徴は、様々な種類のスパイスを使うことです。香りをつけるナツメグやローリエ、色をつけるターメリック、辛味をつけるしょうがなど、多くの種類のスパイスがあります。給食のカレーも、たくさんの種類のスパイスが入ったカレー粉を使っています。また、ナンは小麦粉の生地を発酵させて長く伸ばして焼いたパンで、インド北部では主食として食べられています。今日は、ナンをカレーにつけて食べます。インド料理は、たんぱく質などの栄養が豊富な豆を色々な料理に使います。今日はサラダにミックスビーンズを入れました。インド料理を味わっていただきましょう。
今日は、「豚肉の塩こうじレモン炒め」の話をします。みなさんは、「塩こうじ」が何か知っていますか?塩こうじは、こうじ菌に塩と水を混ぜて発酵・熟成させた日本に昔からある調味料ですが、最近になりよく使われるようになりました。塩こうじに肉を漬け込むことで、肉がやわらかくなり、うま味が増します。また、レモンには疲れを回復させてくれるはたらきがあり、さっぱりと食べることができます。今日は、豚肉・キャベツ・にんじんを塩こうじとレモン汁で味付けしました。おいしくいただきましょう。
今日は、「新じゃがいも」の話をします。新じゃがいもは、3月頃から九州を中心に出回ります。そして収穫できる場所は日本列島を南から北へと移っていき、6月頃まで続きます。「新じゃがいも」は、ふつうのじゃがいもと比べて皮が薄く、水分が多くてみずみずしいことが特徴です。じゃがいもにはビタミンCが多く含まれていますが、収穫してすぐに食べる新じゃがいもには、さらに多く含まれています。玉ねぎ・にんじん・さやいんげん・糸こんにゃくと一緒に煮込んだ「新じゃが煮」を味わっていただきましょう。
今日は、「アスパラガス」の話をします。アスパラガスには、グリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスがあります。グリーンアスパラガスは、太陽の光をたくさんあびて育ちます。ホワイトアスパラガスは、芽が出たらすぐに土をかぶせて、太陽の光を当てずに育てます。どちらも先がとがっていて、えんぴつのような形をしているのが特徴です。アスパラガスは、炒め物や揚げ物、サラダなどいろいろな料理に使われます。今日は、太陽の光をたくさんあびて、今が旬のグリーンアスパラガスをサラダにしています。ドレッシングをかけて、味わっていただきましょう。
今日は、「甘夏」の話をします。甘夏は、夏みかんが変化したもので、今から80年ほど前に大分県で発見されました。夏みかんよりも甘くて食べやすいことから「甘夏」という名前になりました。熊本県や愛媛県で多く作られていて、春の光をいっぱい浴びて甘くなる4月から5月に、旬の時期を迎えます。見た目はゴツゴツしていますが、厚い皮をむくと、甘酸っぱくさわやかな香りが広がります。甘夏には、体の調子を整えるビタミンCや、疲れをとってくれるクエン酸がたくさん含まれています。甘夏の皮は厚くてむきにくいですが上手にむいて食べましょう。
今日は、「揚げパン」の話をします。揚げパンは、昭和30年頃に給食に初めて登場し、50年以上続く人気メニューです。給食室で調理員さんがひとつひとつていねいに揚げ、砂糖をまぶしています。パンを揚げる作業はとても大変ですが、みなさんの喜ぶ顔を思い浮かべながら一生懸命、揚げています。給食の手作り揚げパンを味わっていただきましょう。
今日は、「ごぼう」の話をします。ごぼうは根の部分を食べる野菜です。秋から冬にかけて旬の時期ですが、3月から8月頃のものを「新ごぼう」と言い、やわらかくて香りがあります。食物せんいが豊富なごぼうには、おなかの調子を整えるはたらきがあります。日本では昔からごぼうを野菜として食べていましたが、他の国の人たちは食べる習慣がほとんどなかったので、「日本人は木の根っこを食べている」と驚いたそうです。今では、おとなりの韓国でも食べられるようになりました。今日は、きんぴらごぼうです。よくかんでいただきましょう。
今日は、「さば」の話をします。「さば」は、日本のどこの海にもいる魚です。春から夏にかけては北へ移動し、秋から冬にかけては南へ移動します。さばの種類には、「まさば」とおなかに黒い点がある「ごまさば」があり、大きいものでは50㎝を越すものもあります。さばに含まれる油は、私たちの血液をサラサラにする効果があります。今日は給食室で、魚の生臭さを消してくれるしょうがと一緒にしょうゆ・砂糖・みりん・酒で煮ています。味わっていただきましょう。
今日は、「大和茶」の話をします。大和茶は、1200年以上前に、空海というお坊さんが、昔の中国からお茶の種を持ち帰り、奈良の宇陀に伝えたことが始まりとされています。月ヶ瀬や都祁、田原など、朝晩の気温差が激しく、きれいな水が流れる自然豊かな大和高原を中心につくられています。5月上旬は、お茶が旬の季節で、その年の最初につんだお茶を「新茶」と言います。新茶は香りがよく、うま味がつまっています。今日は、クリームスパゲティに大和茶の葉を入れました。お茶の風味を感じながら、味わっていただきましょう。
今月のめあては、「食事のマナーを守ろう」です。みなさんは食事をする時のいろいろなマナーを知っていますか?「いただきます」「ごちそうさま」は食べ物の命や作ってくれた人々に感謝の気持ちをあらわす言葉です。心を込めて挨拶をしていますか?食器は正しく並べていますか? 食事の時に大声で話をしたり、ひじをついたりしている人はいませんか?みんなで楽しく食事ができるようにするためにも、周りの人への心遣いは大切なマナーです。正しいマナーを身につけ、残さずにいただきましょう。