JAXA講演会を実施しました
JAXA講演会を実施しました
10月29日(水)の6・7限に、エネルギー教育推進事業の一環として、1・2年の全生徒を対象にJAXA講演会をオンラインで実施しました。「私たちの暮らしの中で宇宙とつながっているものは何か?」という問いかけから始まり、話題は通信衛星や静止衛星の軌道について広がり、分かりやすい図を用いて説明していただきました。静止衛星の課題とスターリンクによる解決策についてのお話では、軌道半径の違いによって受信できる時間に差が生じるという課題に対し、約8,000基の衛星を配置する「スターリンク」計画がその解決策となっていることが紹介されました。また、測位衛星の役割と活用について、位置情報を取得できる測位衛星は米国のGPSや日本の「みちびき」として知られており、測量・土木・建設・スマート農業のほか、観光案内、高齢者支援、視覚障害者向けサービスなど、多様な分野で活用されていることが示されました。さらに、地球観測衛星についてお話があり、広範囲を非接触で観測できる特性を生かし、地球環境の監視、熱帯林の違法伐採のチェック、温暖化の可視化、災害時の被害状況の把握などに利用されていることを学びました。次に、宇宙飛行士の方からの特別メッセージでは、国際宇宙ステーションでの生活を例に、コミュニケーションの重要性、特に“簡潔かつ正確に伝える力”の大切さについてお話しいただきました。講演の後半では、指示書のとおりに紙パズルを配置するグループワークに取り組みました。正解が発表された際には、生徒から歓声が上がるなど、大いに盛り上がりました。最後の質疑応答では、「文系の進路でも宇宙分野で活躍できるか?」という質問に対し、JAXAには文系職員も多く活躍しているという回答をいただき、生徒たちは熱心に耳を傾けていました。今回の講演を通じて、宇宙が私たちの生活と深くつながっていること、そして多様な分野で活躍の場が広がっていることを知り、生徒たちにとって貴重な学びの時間となりました。