昨日(2/20)冬季オリンピックの閉会式が開かれ、3月4日(金)からは冬季パラリンピックが開催されます。世界の各所で争いが絶えない現状ですが、世界中からアスリートが集まり、腕を競い友情の和を広げるスポーツの祭典の大切さを今さらながら改めて感じます。
さて、都跡中学校でも1,2年生が道徳の授業において「障がい者から学ぶ」というテーマで学習を進めています。
1年生は、視覚障がいをお持ちの、島田陽子さんご夫妻にご来校いただきお話をうかがいました。幼少時、弱視から始まり最終的には全盲になられた島田さんからは、視覚障がい者への理解につながる基礎的な事柄や、実際にリンゴを包丁で向く作業を見せていただくなど実際の生活の様子を教えていただきました。
島田さんは、視覚障がい者にとって、4つのバリアがあるとおっしゃいました。①情報 ②移動 ③仕事 ④コミュニケーション 見えないことでバリアがある中で明るく強く生活されている様子を伝えていただき、生徒たちは自分は何ができるのかを考える授業となりました。
2年生は、車いす体験を行いました。社会福祉協議会のスタッフの支援をいただき、実際に車いすを全員押してみる、全員乗ってみることをしました。押す側、押される側、どちらも体験することで、それぞれの立場と配慮すべきことがわかってきます。
校舎内を周るだけで、ちょっとした段差を乗り越えることの大変さや、少しの坂でも前向きに乗っていたら恐怖を感じることなど、その立場になってみないとわからないことが多くある事を知りました。
相手の立場に立って物事を考えること。この力を「共感力(エンパシー)」といいます。これから社会に出て、様々な人々(時には世界中の人々)と共に仕事をしたり、生活する君たちにとって、ぜひ身につけてほしい力の一つです。