第18回防災計画研究発表会
ー災害データサイエンスの利活用にむけてー
平成30年7月豪雨、令和元年度東日本台風、令和2年7月豪雨と3年連続で、広域にわたる豪雨災害が日本を襲いました。令和3、4年にも大きな被害につながらなかったものの全国で記録的短時間大雨情報が多数発表されました。また、熊本地震から7年以上がたち、次なる巨大地震災害の危機も高まる中、新型コロナウイルス感染症のような世界的流行への対応も加わり防災に係る課題は、これまで以上に多岐に亘りかつ複雑となりました。国難クラスの巨大災害では、産官学の連携だけにとどまらず、民間・個人も担い手と考えたガバナンスの構築が求められます。特に事前防災・BCP・災害対応・復旧復興において多様化するステイクホルダーが適切な備えや対応行動を取るためには、これまでの情報活用に加えて、AI技術を活用した先端的なデータサイエンス技法を用いた精度の高い短期予測を効果的に活用することが求めらます。
本研究発表会では、近年新たに取り扱えるようになったリアルタイム性の高いデータの利活用による次世代の減災社会形成に焦点をあて、地域防災に携わる土木工学、建築学、地学、情報学、心理学、社会学などの研究者と災害対応を行う実務者が一同に集い、 実践的・理論的な研究発表と様々な視点から討議するとともに、地域防災に関する今日的課題や今後の展開について議論する場とし、 防災計画学の体系化を目指します。
また、ここで得られた知見が各地域に還元されることにより、全国各地の地域防災力が向上することを期待しています。 平常時から広く地域防災力に関する情報交換を行い、研究上の課題を継続的に発見して対応し、その成果を共有化するとともに、 社会に還元していくためのネットワーク構築を目指しています。
防災計画・地域防災システムに携わる多くの研究者・実務者に参加していただけると幸甚です。
日 時―――2023年9月10日(日)、11日(月)
場 所―――京都大学宇治キャンパス 本館5F S-519D/オンライン(ZOOM) ハイブリッド開催
宇治キャンパスへのアクセスはこちら
宇治キャンパス内の地図はこちら(S-519は本館S棟の5Fにあります)
主 催―――京都大学防災研究所
共 催―――国際総合防災学会(IDRiM Society),土木学会 土木計画学委員会 災害データサイエンス研究小委員会
参加費―――無料
懇親会―――1日目終了後に懇談会を開催予定
発表件数――30件程度
申込締切――研究発表:2023年8月28日(月)→31日(木)
聴講参加:当日参加も可ですが、運営上2023年9月4日(月)までに申し込みいただけますと幸いです。
申し込み――下記のページより登録を行ってください
発表希望の方 こちら→締め切りました
聴講希望の方 こちら
(オンライン参加を希望された方には登録時にZOOMアドレスをお知らせします).
プログラム 概要まとめてDL
9月10日(日)
ミーティングID: 891 7826 4680
パスコード: 785194
10:20-10:30 ⾼⽊朗義 オープニング
セッション1 司会:畑山満則(京都大学)
10:30-11:00 廣井 慧 オーケストレータ機構による防災シミュレーション連携を用いた通信障害解析 概要
11:00-11:30 照本 清峰 災害発生後の避難生活の支援対応に関するドローンの活用方策の検討 概要
11:30-12:00 田口 仁 多数の地球観測衛星を用いた被災状況早期把握技術の開発 概要
12:00-13:00 昼食
セッション2 司会:廣井慧(京都大学)
13:00-13:30 藤見 俊夫 自然主義に基づく減災行動モデルの展望 概要
13:30-14:00 神谷 大介 老人介護福祉施設における水害への備えと課題に関する基礎的考察 概要
14:00-14:30 宮川 祥子 民間支援調整のための情報システムとガバナンスのジレンマ 概要
14:30-14:45 休憩
セッション3 司会:藤見俊夫(京都大学)
14:45-15:15 本園 遥菜 西日本豪雨発災後の生活の対応と復旧過程に関する研究 概要
15:15-15:45 村上 帆乃 西日本豪雨被災地域での防災教育に関する取り組みの試行 概要
15:45-16:15 倉内 文孝 相互依存構造を考慮した交通・電力ネットワーク 概要
脆弱性評価とネットワークデザイン問題への拡張
16:15-16:30 休憩
16:30-17:30 ⾼⽊朗義・畑⼭満則 全体討議(発表者を交えての討議)
9月11日(月)
ZOOMの接続情報は下記です。
ミーティングID: 891 7826 4680
パスコード: 785194
セッション4 司会:畑山満則(京都大学)
9:00-9:30 杉浦 聡志 決定木モデルによる平成30年7月豪雨災害における住民避難行動の要因分析 概要
9:30-10:00 髙木 朗義 XAI(説明可能なAI)を用いた住民避難行動要因の交互作用分析 概要
10:00-10:30 奥村 誠 災害が都市圏通勤量に及ぼす影響の定量的把握 概要
10:30-10:45 休憩
セッション5 司会:奥村 誠(東北大学)
10:45-11:15 伊藤 秀行 発災時の自治体備蓄物資の供給可能性について 概要
11:15-11:45 高森 秀司 企業の事業継続に関する意向調査結果と一考察 概要
11:45-12:15 近藤 誠司 計画的に、計画しない ―防災実践共同体における二重疎外の超克― 概要
12:15-13:30 昼食
セッション6 司会:髙木朗義(岐阜大学)
13:30-14:00 畑山 満則 被災地域インフラ復旧プロセスデザイン支援システムの構築 概要
14:00-14:30 岡田 夏美 「津波てんでんこ」を実現するための親子間の認識共有に関する研究 概要
―親子間の会話の分析調査―
14:30-14:45 休憩
14:45-15:45 ⾼⽊朗義・畑⼭満則 全体討議(発表者を交えての討議)
15:45-15:50 クロージング