アブラナ科植物のゲノムと遺伝資源の研究


アブラナ類のゲノム(その生物の生存に必要な最小限の染色体のセット)の研究は、私たちの研究室で長い伝統があります。ハクサイやカブの学名はBrassica rapa L.、キャベツやブロッコリーはBrassica oleracea L.、セイヨウナタネはBrassica napus L.、カラシナはBrassica juncea Czern.ですが、これらを含むBrassica 属の6 種のゲノムの関係が、花粉母細胞の減数分裂のときの染色体対合の観察から日本で解明され、そのゲノム関係はUの三角形として世界的に知られています。この研究に当研究室の初代教授である水島教授が大きく貢献され、その他のアブラナ近縁種との関係も研究されました(Mizushima 1980 Brassica crops and wild-allies pp89-106)。