第1回
FTQCアーキテクチャ研究会
(キックオフ)
2024年11月25日(月) 12:30〜17:00
サンポートホール高松
2024年11月25日(月) 12:30〜17:00
サンポートホール高松
世界中で量子情報処理技術に注目が集まるなか、我が国においても国産量子コンピュータの研究開発など、様々なプロジェクトが推進されています。今、世界では、情報処理の道具しての量子コンピュータシステムを実現すべく、「誤り耐性量子コンピュータ(FTQC: Fault Tolerant Quantum Computer)」の研究開発が目覚ましいスピードで進められています。ここで鍵となるのは、いわゆる古典コンピューティング技術の発展を支え続けてきた(そして今も支え続けている)コンピュータサイエンス分野やエレクトロニクス分野などと、量子分野との極めて強固な連携にあります。実際、特に欧米においてはそのような活動が顕著になっており、例えば、コンピュータアーキテクチャ分野の ISCA/MICRO/ASPLOS/HPCA、ハイパフォーマンスコンピューティング分野のSC、集積回路分野のISSCC、EDA/組込み分野のDAC/ICCADといったトップクラス国際会議にて、量子コンピュータの実現や利活用を見据えた多くの発表が行われております。一方、日本国内に目を向けた場合、このような流れが十分に形成されているとは言いがたい状況にあります。このような現状を打開すべく、この度、「FTQCアーキテクチャ研究会(FTQC-ARC)」を立ち上げることとなりました。本研究会では、スパコン応用、アルゴリズム、システムソフトウェア(コンパイラなど)、マイクロアーキテクチャ、回路/集積回路、デバイス、といったシステム階層俯瞰型のFTQC研究開発の促進を目的とします。そして、コンピュータサイエンス分野/エレクトロニクス分野等と量子分野の密な連携を可能とするための環境を整え、実効性のある分野横断型の量子コンピュータ研究開発の加速を目指します。これを実現すべく、その第一弾として、「FTQCアーキテクチャ研究会キックオフ」を開催します(IEICE量子情報技術研究会QITとの連続開催)。
【参加申込み】2024年11月24日までに、以下のリンクよりお申し込み下さい。
【参加費】無料
【会場】サンポートホール高松 61会議室(〒760-0019 香川県高松市サンポート2-1)
ホール棟 6F へお越しください
【プログラム】
12:30〜12:40 趣旨説明 井上弘士(九州大学)
基調講演:(いわゆる)古典コンピュータアーキテクチャ研究者の視点から、量子コンピュータアーキテクチャ研究の魅力、挑戦、今後の展望、などをご講演頂きます!
12:40〜13:10 コンピュータ・アーキテクチャ屋による量子研究のすすめ, 谷本輝夫(九州大学)
レクチャー講演:量子分野の研究者による(いわゆる)古典分野の研究者のための量子コンピュータ・チュートリアル。最前線を走る研究者の方々に「量子コンピュータの今」を概説頂きます!
13:10〜13:30 FTQC実現に向けたソフトウェア開発, 鈴木 泰成(日本電信電話株式会社)
13:30〜13:50 超伝導量子コンピュータ, 田渕豊(理化学研究所量子コンピュータ研究センター)
13:50〜14:10 誤り耐性量子計算に向けた量子ビット制御システム, 根来誠(大阪大学量子情報・量子生命研究センター/キュエル株式会社)
14:10〜14:30 休憩
私はこうやって量子研究を始めました(そしてトップカンファで発表しました)講演:(いわゆる)古典分野の研究者が量子コンピューティングの研究に挑戦し、成果を創出したストーリや苦労話などを共有頂きます!
14:30〜14:50 EDA分野の研究者向けの量子回路設計における最適化問題, 山下茂(立命館大学)→ICCAD/DAC
14:50〜15:10 量子計算機アーキテクチャのための異分野間共同研究のすすめ, 上野洋典(理化学研究所量子コンピュータ研究センター)→DAC/HPCA
15:10〜15:30 Journey of Publishing Three Quantum Papers at World-best Computer Architecture Conferences, Ilkwon Byun (Kyushu University) →ISCA/ASPLOS
15:30〜15:50 休憩
パネルディスカッション:今後、(いわゆる)古典分野の研究者がFTQC研究を始めるためにはどうすれば良いのか?そして、量子分野の研究者と連携してFTQCを実現するには何が必要か?を議論します!
15:50〜16:45 FTQCアーキテクチャ研究をはじめよう!(仮)
モデレータ: 天野英晴(東京大学)
パネリスト:
大阪大 北川勝浩 (量子コンピュータ研究者代表)
東大 池田誠(ICD)
富士通 今村智史(ARC/CPSY)
名大 片桐孝洋(HPC)
筑波大 山口佳樹(RECONF)
慶應大 Rod Van Meter(量子コンピュータ研究者)
16:45〜16:50クロージング 天野英晴(東京大学)
【懇親会】
当日終了後、懇親会を以下のように懇親会を企画しております。お時間に余裕があればぜひご参加ください。参加される方は、22日までに以下のリお申込みください。
日時:11月25日 18時より
会費:5500円
場所:土佐料理高知家(香川県高松市古新町9-1 リーガホテルゼスト高松1階東側)
申し込み:11月22日まで以下よりお願いします。こちらから
【主催】
FTQCアーキテクチャ研究会(有志の会)
【協賛】
情報処理学会 システムアーキテクチャ研究会(ARC)、ハイパフォーマンスコンピューティング研究会(HPC)、量子ソフトウェア研究会(QS)
電子情報通信学会 集積回路研究専門委員会(ICD)、コンピュータシステム研究会(CPSY)、リコンフィギャラブルシステム研究専門委員会(RECONF)、VLSI設計技術研究会(VLD)