応募作品参考
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<2022年度の募集は終了しました>
写真に写っているのはアフガニスタンの子供たちと握手を交わす一人の兵士の姿である。
当たり前のように銃を持った兵士がいて、戦車が街を過ぎてゆく。日本でのんきに暮らしている私からすれば考えられない状況だ。だからといって日本は平和でよかったとか、そんなことを言いたいわけではない。国や地域によって目指す平和の形は違っている。彼らにとって平和とは何か、私にとっての平和とは何かを改めて考えなければならない。誰かにとっての平和が、別の誰かの平和を奪ってはならないのだ。
[東京電機大学 S.F.]
1986年4月26日、ウクライナにあるチェルノブイリ原子力発電所で爆発事故が起きた。これは、世界最大の原発事故の一つである。この写真はチェルノブイリ原子力発電所の近くの村にある幼稚園だ。園内の様子からは、原発の被害の大きさがうかがえる。この人形は、事故が起きてから今日に至るまで悲しい現実を目にしてきたのか、人形の目は見捨てられた悲しみや失望感に溢れている。原発事故の記憶は決して忘れ去られてはいけない。このような災害を繰り返さないためにも、現状を知り、今生きている人間が事故について後世に語り継いでいくべきだ。そして、見捨てたりあきらめたりせず一つ一つの問題と丁寧に向き合っていく必要がある。
[東洋英和女学院大学 R.K.]
今や服は消耗品と化している。トレンドの変化が目まぐるしい現代において、ファストファッションは安価でトレンドを取り入れやすいという点で受け入れられてきた。いつしか「服は消耗品だ」という意識が私たちの根底に生まれ、大事にしない人が増えた。しかし、私たちがお得に服を買う一方で損をしているのは誰か。それは企業ではなく、服を作る途上国の労働者だ。彼らは生活もままならない賃金と極めて劣悪な労働環境の下で働き、ファッション業界を支えている。
2013年に起こったラナプラザ倒壊事故は世間に衝撃を与えたが、未だ労働者の状況は改善していない。「絶対に安い服を買うな」とは言わない。けれど、手に取る前に一度立ち止まって考えてほしい。「これからも大切に着続けられるか?」そして、「この服の裏側で泣いている人はいないか?」と。
[早稲田大学 M.K.]
現在世界中でコロナウイルスが蔓延している。発端は中国武漢であったが今では全世界に流行し、事実上パンデミックになってしまっている。多くの国で医療物資、薬、防護服等が不足して日本でも医療崩壊が起こる寸前の状況に追い込まれている。医療従事者は日々感染のリスクと戦いながら最前線で医療活動に取り組んでいる。この戦いは短期間で終結するとは到底考えにくい。年単位で取り組むべき問題なのかもしれない。人類の叡智を結集しこの脅威に立ち向かっていく。そしてこの戦いに必ず勝利し、再び平穏な生活を取り戻そう。
[明治大学 M.M.]
難民キャンプで三輪車に乗る子供、彼は今世紀最大の人道危機とされるシリア内戦の被害者である。内戦により避難を余儀なくされた彼らは難民キャンプでの生活を強いられる。長期化が予想され、彼がいつまでここで生活するのかわからない。今、もしくは彼が成長してから「なんで自分はここにいるの?」と聞いてきたらなんと答えたらいいのだろうか。「爆弾から逃げてきた。」「紛争が終わらないから」と答えるのか、きっと彼を納得させることができる人はいないだろう。自分たち大人がすべきことはむなしく事実を言い聞かせることや同情することではない。これ以上彼らの未来を奪わないようにすること、失ったものを他のことで補えるよう努力することである。それが彼らへのせめてもの罪滅ぼしである。
[成蹊大学 A.T.]
5,100万人
顔も見たことのない男の人と結婚させられる少女の数だ。 アフガニスタンでは、夫の多くは妻が成熟するまで待つとのことだが、 実際は未成熟のまま相手をさせ られることが多いという。 イエメンでは、6歳の時に軍人の夫と結婚させられた少女がいた。 少女は「夫の姿を見るたびに身を隠 した。顔を合わせるのが嫌でたまらなかった」という。 イスラム教国以外でも、インドやネパール、エチオピアなどでも、少女だけでなく少年も幼いうちに 結婚させられる事があるという。 彼女らは言う、「恋 を したかった 」と。
[青山学院大学 T.S.]