中部大学第一高校カンボジアESD研修―現地からの報告―
ESD STUDY TOUR IN CAMBODIA 2019 : 現地の様子を可能な限りリアルタイムでレポートします。
3/13 カンボジア2日目 : 午前 GROUP 1 : バイヨン寺院修復事業 GROUP 2 : アンコールワット遺跡・タプローム遺跡 午後 バンテアイスレイ遺跡・ ベンメリア遺跡見学
遺跡の修復現場は場所が限られているので、今日明日の2班編成です。本日はグループ1が遺跡修復を行いました。グループ1は3GAと女子チームです。
修復の前にバイヨンインフォメーションセンターを訪れ、アンコール遺跡群全般についての知識から本日修復活動を行うバイヨン寺院の歴史を学びました。
その後、アンコール・トムの中心であるバイヨン寺院に移動して修復活動を行いました。アンコールトムはカンボジアで最も素晴らしい王と言われているジャヤヴァルマン7世に作られました。本日は、日本国政府アンコール遺跡救援チームのチア・ノルさんが修復指導と寺院の案内をしてくださいました。
チアさんのチームは古い石と新しい石の将来的な調和を考えながら修復に当たっているようです。将来的にはカンボジア人の手で修復を進めて欲しいとの思いから、カンボジア人後継者の育成にもあたっているとのことです。
修復作業は石の洗浄作業とひび割れの修復作業です。洗浄作業ではブラシで石をこすり、コケなどの汚れを落としていきます。なかなか落ちません。
ひび割れ修復では、砂岩のひびに注射器でポリマー樹脂を落とし、ハンマーで叩いて中へと浸透させます。
修復をした砂岩は将来的には遺跡のどこかへと戻されます。修復作業の後、寺院内を見学しました。
グループ2は1・2年生男子チームです。
カンボジア象徴でもあるアンコールワットを訪れました。入場チケットはここでは買えないので別の場所にあるチケットセンターに先に寄りました。チケットには顔写真がプリントされ、アンコール遺跡群共通の入場券になります。
この日は仏教の日にあたり、第三回廊内には立ち入ることができませんでした。ヒンドゥー教と仏教、人と遺跡の関わり、世界遺産の見方、補修の材料などさまざまなことを学びながら見学しました。
グループ2はもう一つ遺跡を訪れました。こちらの寺院もジャヤヴァルマン7世による創建です。仏教色が強く残るヒンドゥー教寺院で、内部は迷路のようでした。
遺跡飲み込むほど成長した木々を見て、自然の力の偉大さを感じました。
午後からは2グループが合流し、ベンメリアを訪れました。ベンメリアは「天空の城ラピュタ」のモデルになった遺跡だそうです。崩壊が激しい遺跡ですが、自然の中に神秘的な雰囲気が広がっていました。