Difficult Patient Encounter
Difficult Patient Encounterとは?
Difficult Patient Encounterとは?
怒っている患者(Angry Patient)
怒っている患者(Angry Patient)
患者(SP)との医療面接およびフィードバック
患者(SP)との医療面接およびフィードバック
避けること
避けること
- 怒りを無視する(そのうち怒りがおさまってくれるのを願う)
- なだめる(さらに刺激してしまう)
- 怒りでかえす(ミラー効果)
- 早まって患者の感情を正当化する(逆に無視された感じを与える)
技法
技法
- 自らの反応を省察する(感情の認識)
- 深く深呼吸する(一旦冷静になる)
- 怒りの原因を突き止める(あらかじめ考えられる怒りの要因を予想する)
- 共感(感情の理解・正当化、理解したことを伝える)「怒っていらっしゃるのもごもっともです」
- 患者の視点を引き出す(患者の味方として何ができるか)「改善のために我々に何ができるでしょうか」
- 謝罪する(適切な場合)「長らくお待たせしてしまって、申し訳ありません」
- 改善策を提案する「このようなことが再び起こらないように、・・・します」
- 患者が怒りを否認する場合「怒っているとまでは言いすぎだと思いますが、気にされていることがあればお話しいただけませんか」
- どうしてもダメなら、その場から一旦逃げる、PHSを鳴らす/鳴らしてもらう(正当な理由をつける)
ノン・アドヒアランス患者(Non-Adherence)
ノン・アドヒアランス患者(Non-Adherence)
患者(SP)との医療面接およびフィードバック
患者(SP)との医療面接およびフィードバック
避けること
避けること
- コミュニケーション不足
- アドヒアランス患者への障害が予想できていない
- 患者を非難する
技法
技法
- I Message*(私メッセージ)を活用する
- 切迫感を出す
- 患者と医師の考え方に違いがあることを認識する
- アドヒアランスを妨げる因子を同定する
- 医師-患者間で正確な情報伝達を行う(文章や図を用いた情報伝達など)
- 積極的に患者支援を行う(定期的な外来や電話によるフォロー)
*患者を説得するときに「私の家族なら、この検査は必ず受けさせます」「私が以前に経験した患者も同じことがありました」など、主語を「私」に置き換えて述べる。
悪い知らせ(Bad News Telling)
悪い知らせ(Bad News Telling)
患者(SP)との医療面接
患者(SP)との医療面接
避けること
避けること
- 面談を急いで行う
- 自分の話したいことだけ伝える
- 解釈モデルを聴取しない
- ただ傍に座っていることで、その場をやり過ごそうと思う
技法
技法
- 頭の中でシミュレーションする(予想される反応・質問)
- 自分の感情を整える
- 最適な環境作りをする
- プライバシーの確保
- 同僚の同席(事前に打ち合わせる)
- 患者に予告をする(患者の心の準備)
「検査異常が見つかったので、少し時間をとってお話ししたいのですが」
「誰か同席を希望される方はいらっしゃいますか」
- 間をとって、相手が理性面と感情面の両方で反応できるよう待つ
- 早期に解釈モデルやニーズを見つけ出す
- 繰り返し説明する
- 希望が持てる情報を含ませる
- 説明の時間を十分に取る
©2017 Chiba University Graduate School of Medicine