FIFAワールドカップ2022カタール予測 by konakalab

最終成績予測

南米2か国が大会を席巻するか?

私たちの予測では南米の強豪、ブラジルとアルゼンチンがFIFAワールドカップ2022カタール大会の優勝候補です。これら2か国の優勝予測確率の合計は0.5を超えます。ヨーロッパの強豪7か国が第2グループを形成しています。カタールは開催国としてホームアドバンテージを享受しますが、グループステージ突破が現実的な目標でしょう。この目標は日本にとっても同様です。

直接対決予測:グループステージ

以下の図では青・赤・黄色の帯の長さはそれぞれ左のチームの勝利・引き分け・敗北の確率を示します.

グループA

カタール、セネガル、オランダ、エクアドル

グループB

イングランド、アメリカ、ウェールズ、イラン

グループC

アルゼンチン、メキシコ、ポーランド、サウジアラビア

グループD

デンマーク、フランス、チュニジア、オーストラリア

グループE

ドイツ、スペイン、日本、コスタリカ

グループF

モロッコ、ベルギー、クロアチア、カナダ

グループG

ブラジル、スイス、カメルーン、セルビア

グループH

ポルトガル、ウルグアイ、韓国、ガーナ

レーティングと予測モデル

「レーティング」は各チームの実力を示す値です。レーティングは2018年ロシア大会以降の国際試合約3700試合の得点と試合会場の情報に基づき算出しました。左図は出場国中最小値のガーナを0とした相対的なレーティングを示しています。ホームアドバンテージは各チームのレーティングと分けて導出しており、本大会ではカタールがその恩恵を受けます。左図では赤棒で示されています。

左図がレーティングを勝率に変換する予測モデルです。横軸は対戦チーム間のレーティング差、縦軸が勝利・引き分け・敗北それぞれの確率を示します。一例として、日本とドイツのレーティングは0.898と1.188であり、日本から見たレーティング差は-0.290です。このレーティング差に対する予測モデルの出力は0.171/0.289/0.540です。

2018年のロシア大会以降、異なる大陸(連盟)間の国際試合は減少傾向にあります。これら二つの図はロシア大会以前(2014年6月から2018年6月)、およびロシア大会以降(2018年6月から2021年11月)での各連盟間の国際試合の数を線の太さで示しています。最も影響が大きかった変更は、UEFA(ヨーロッパサッカー連盟)がネーションズリーグを創設し、国際Aマッチの期間の多くをヨーロッパ内の公式戦で消化するようにしたことです。2枚の図で大陸間の線が細くなっていますが、特にUEFAから出ている線が細くなっています。

私たちの予測を含む試合結果に基づく実力評価手法は、こういった大陸間の試合が少ない状況下では実力評価が困難になります。したがって、ヨーロッパと南米など、異なる大陸のチーム間の実力評価は大きく異なっている可能性があります。

国際試合数(2014/6-2018/6)

国際試合数(2018/6-2022/11)