第9回 実施レポート
第9回 実施レポート
■実施概要
【実施日時】 2021年12月3日(金) 13:30~15:20
【参加校】 愛知県豊橋市立青陵中学校、茨城県立並木中等教育学校、奈良県広陵町立真美ヶ丘中学校
【合計生徒数】 約500名
【参画企業6社】株式会社東京証券取引所、鹿島建設株式会社、トヨタ自動車株式会社、日本郵船株式会社、
合同衛生株式会社、川崎重工業株式会社
(株)東京証券取引所
鹿島建設(株)
トヨタ自動車(株)
日本郵船(株)
合同衛生(株)
川崎重工業(株)
■授業の様子
12月3日(金)第9回キャリアチャレンジデイOn-Line Meetsが開催されました。今回は愛知県、茨城県、奈良県から3校合計約500名が参加しました。以下に日本郵船(株)、合同衛生(株)の授業をレポートいたします。
●5限目 講師:日本郵船(株) 講師が2等航海士のモールのついた帽子と制服で颯爽と登場すると、生徒たちは凛々しい姿に引き付けられます。外航海運会社として、地球規模で陸・海・空にわたる総合物流事業であり、海上輸送が、日本の生活、産業、経済をエネルギーや物資などあらゆる面で支えていることを多くの写真やグラフ、クイズを交えて説明します。コンテナ船、液化天然ガスや原油タンカーなどの巨大な船を運行させる船員は意外に少人数。航海士はその中で自らの手で安全に運航させることが役割です。外航船員は1年のうち5~6か月は海上生活であり、娯楽や食事など、その過ごし方に、みんな興味を引かれます。自分の仕事での役割に必要な能力では、さまざまな事象が起こることを想定する「想像力」と、トラブル発生時などに優先順位をつけて考え、遂行する「判断力」が大事で、たくさんの乗船経験や陸上経験を活かして自信をもって働きたい、と力強くお話いただきました。
●6限目 講師:合同衛生(株) 広報職を行う講師。会社の役割は、ゴミを回収し分別、リサイクル、そして資源として生まれ変わらせ、社会の役に立つことです。その説明の中で、生徒たちは、産業廃棄物が家庭から出る一般ゴミの9~10倍あること、この仕事の大切さ、社会での課題を認識しました。広報という職種は、会社の取組やゴミの処理、リサイクル、そして、そこで働く人のことを多くの人に正しく知っていただくための仕事です。それを伝えるために、現場の人たちに話を聞く「コミュニケーション能力」や、回収・リサイクルするための新しい技術などに「興味をもつこと」が大事で、一人でも多くの人に知ってもらいたいという強い思いをお話いただきました。最後に、生徒たちにとっては、「ゴミを捨てる時にも、それを回収・処理する人がケガをしたり、困らないように考えて捨ててほしい」という言葉が、生活の中での何気ない自身の行動にも責任があるのだと気づき、心に残った様子です。
●生徒からのインタビュー
日本郵船(株):「船に乗ることに慣れるまで、どれくらいかかりますか?」、「船に乗っている5~6ヵ月間は、家はどうしているのですか?」など海上生活への興味に関する質問だけでなく、「物流を止めないために、どのようなことをしているのか?」という企業の役割・責任に関する質問もありました。
合同衛生(株):「広報の仕事で大変なことは?」「多くの人に知ってもらうためにしていることは?」「広報の仕事の中で大切な能力は何ですか?」など、広報職についての質問が多くありました。
●参加講師全体からの声
みんなが知らない仕事ですので、少しでも仕事のことを知ってもらえたら嬉しいです。
オンラインでも伝えることができるという実感が得られました。
毎回、会社や業界についてよく調べており、SDGsに関して意識が高いと感じました。