第6回 実施レポート
第6回 実施レポート
■実施概要
【実施日時】 2021年11月10日(水) 13:30~15:20
【参加校】 大阪府枚方市立津田中学校、宮崎県立都城泉ヶ丘高等学校附属中学校、
長野県諏訪市立諏訪中学校
【合計生徒数】 約370名
【参画企業6社】株式会社ロッテ、大日本住友製薬株式会社、鹿島建設株式会社、
カシオ計算機株式会社、三井化学株式会社、ネットワンシステムズ株式会社
(株)ロッテ
大日本住友製薬(株)
鹿島建設(株)
カシオ計算機(株)
三井化学(株)
ネットワンシステムズ(株)
■授業の様子
11月10日(金)第6回キャリアチャレンジデイOn-Line Meetsが開催されました。今回は大阪府、宮崎県、長野県の3校合計約370名が参加しました。生徒たちは授業開始前からどんな授業になるか期待して画面に注目しています。以下に鹿島建設株式会社、三井化学株式会社の授業をレポートいたします。
●5限目 講師:鹿島建設株式会社 生徒にとって「建設業」や「ゼネコン」はまだ具体的なイメージができない業種。講師はそれぞれの開催地域に近いお城、テーマパーク、スポーツ施設、公共インフラ、大規模ビルなど自社の仕事の範囲が多様で大規模であることを、生徒が知っている建築物を見せながらイメージさせました。また、ゼネコンの役割ではクイズを交えたり、イメージ図などを示しながら、顧客の要望を聞き、多くの協力会社を取りまとめ実現させる仕事であることを説明しました。そして、講師の「施工管理」という職種説明では、大きな建設プロジェクトの複雑な計画や工程管理を行い、責任の大きな仕事であることを伝え、生徒たちは理解していました。中でも「何度も怒られた職人さんたちに『ありがとう、また一緒に仕事をしよう』と言ってもらえた時が仕事のやりがいです。」という言葉が印象的で、仕事への誇りと責任感、そして情熱を込めて取り組んでいることが生徒たちにも伝わり、心動かされた様子でした。
●6限目 講師:三井化学株式会社 化学製品を開発生産している企業に勤める講師は、生徒たちに「三井化学の製品を知っている人」と声をかけましたが、ほとんど手が挙がりませんでした。その印象を逆手に取り、眼鏡のレンズ、マスクや紙おむつの不織布や車の部品など、日常的に、目に触れ使用している製品の原料をたくさん作っている会社であることを説明しました。それを聞いて、生徒たちはみんな驚いている様子でした。また、講師のプロジェクトマネージメントという職種については、「文化祭の実行委員長のようなもの」と生徒がイメージしやすいように表現し、鳥のような広い視野、ある時はミクロの視野を持ち、調整をする役割であること、仕事は一人ではできないし、リーダーシップが大切であること、そして、周り(半径4メートルにいる人)を笑顔にすることであると説明し、講師が人の思いや能力を引き出すことを大切にしていることが解りました。最後に、生徒たちに向けて、「自分が失敗!と思わない限り、失敗ではない。9999回失敗しても1回成功すればよいので、何度も挑戦する姿勢で生きていこう」という力強い励ましの言葉で締めくくりました。
●生徒からのインタビュー
「今後、どんな建物を建てたいですか?」「仕事で一番大変な役割は何ですか?」「お客様の願いを実現するために工夫していることは?」「工事をスムーズに進めるために心がけていることは?」など、建設・施工管理の仕事に関する具体的な質問が大変多くあり、生徒がゼネコンや施工管理の仕事についてさらに知ろうという意識が感じられました。
「どうやったらリーダーシップがとれますか?」「心がけていることは?」「新規事業開発はどんな気持ちで行っているか?」「意識向上のためにどんな取り組みが良いですか?」など、プロジェクトマネジメントという職種の役割や意志について、知ろうとする質問が多くありました。
●参加講師全体からの声
生徒たちが(こちらからの投げかけに)しっかりと体で反応してくれて楽しく授業ができた。
毎回、生徒たちが良く会社のことを調べているので、今日も質問に対して準備をしていたが、さらに、突っ込んだ質問があった。
高度な質問があり、想定よりレベルが高く感じた。