第10回 実施レポート
第10回 実施レポート
■実施概要
【実施日時】 2021年12月8日(水) 13:30~15:20
【参加校】 大阪府柏原市立柏原中学校、東京都中野区立第二中学校、北海道札幌市立真駒内中学校
【合計生徒数】 約360名
【参画企業6社】阪急電鉄株式会社、佐川グローバルロジスティクス株式会社、ネットワンシステムズ株式会社、日本郵船株式会社、
公益財団法人スペシャルオリンピックス日本、川崎重工業株式会社
阪急電鉄(株)
佐川グローバルロジスティクス(株)
ネットワンシステムズ(株)
日本郵船(株)
(公財)スペシャルオリンピックス日本
川崎重工業(株)
■授業の様子
12月8日(金)第10回キャリアチャレンジデイOn-Line Meets本年度最終回が開催されました。今回は大阪府、東京都、北海道から3校合計約360名が参加しました。インタビュー時にはホワイトボードを使って質問内容を示したり、カメラを生徒に近づけたりして、学校による発表時の工夫が見られました。以下に(公財)スペシャルオリンピックス日本、川崎重工業(株)の授業をレポートいたします。
●5限目 講師:(公財)スペシャルオリンピックス日本 知的障がい者のスポーツを通して社会への関わりを支援する団体で、広報や資金調達部門の事務職をしている講師。「SO(スペシャルオリンピックス)ってなに?」「パラリンピックとSOの違い」など、団体の取り組みを理解してもらえるよう丁寧に説明します。大会の映像から、アスリート達の力強さや成長する姿に、生徒たちも引き付けられ、共生社会への活動を理解しました。そして、この団体での事務職という職種は、SO国際本部との連絡、寄付の受付や管理、問い合わせ対応や各種資料の作成など、多くの仕事があり、資料作成では、渡す相手がどのような情報が欲しいかを考えて、データを選んだり見やすい工夫をしたりすることが、必要な能力であるとお話いただきました。講師は終始、生徒達とのコミュニケーションを楽しんでいる様子で、最後にメッセージとして「たくさんの人に出会い、経験をすることが、将来仕事をするヒントになると思います。いろいろな経験をして、能力を伸ばしてほしい」という言葉をいただきました。
●6限目 講師:川崎重工業(株) 企画部CSR企画課で次世代育成を行っている講師。冒頭、生徒たちに川崎重工業の製品を知っているか問いますが、あまり多くは手が挙がりません。そこから、航空宇宙システム、精密機械・ロボットという産業用の大規模な製品や、身近なところでは新幹線車両、オートバイなど「家庭には入らない重たい製品が多い」と説明し、生徒に企業と製品のイメージを掴んでもらいます。それらの製品や技術を提供することによる「さまざまな分野での経験やノウハウを活かして新しい価値を創る」というミッションが、会社の役割であると説明しました。そして、労働人口減少の課題を解決する「産業用ロボット」や持続可能な脱炭素社会実現のための「CO2フリー水素チェーン」の取組を説明し、生徒達も社会課題解決と企業の取組とのつながりが理解できた様子でした。講師は次世代育成に取り組み、科学やものづくりに対する興味関心を高め、理科や工作好きになってもらいたいという「意志」と、自社のファンになってほしいという「役割」を担っています。講師の「知ってほしい」という思いと温かい人柄が、生徒たちにも伝わる充実した時間でした。
●生徒からのインタビュー
(公財)スペシャルオリンピックス日本:「アスリートと社会との関わりの理想形はどんな形ですか?」「アスリートが『地域の人とわかちあう』というのは具体的にどのようなことをするのですか?」という、団体に対する質問や、「英語の力はどこで身に着けましたか?」、「事務職をするにあたり、あったほうが良い資格は?」という、事務職のスキルに関する質問が多くありました。
川崎重工業(株):「ロボットにできることもあると思いますが、人にしかできないことはありますか?」など、ロボットや水素エネルギー、褐炭など技術に関する質問が多くありました。また、「コミュニケーション能力、考察力はどうやって鍛えましたか?」という、講師の能力についての質問もありました。
●参加講師全体からの声
私も緊張しましたが、地域も違う学校が参加する中、生徒たちが緊張しているのが画面越しに伝わってきました。
自分が働くことをイメージして、質問をしてくれました。
どのような質問が出るのかわからないので大変ですが、そこが面白いところでもあります。