公益社団法人 日本キャンプ協会
会長
平田 裕一
NPO法人千葉県キャンプ協会の設立40周年、おめでとうございます。
ひとくちに40年の歳月の中には、団体設立当初、ならびに、NPO法人化に向けた会員の方々の熱意と行動力があり、さらに、その時々の貴協会の活動を支援されてこられた行政を含む関連団体の方々の協力があってのことと推察致します。公益社団法人日本キャンプ協会を代表し、貴協会員ならびに貴協会を支えてくださる方々に、心よりお祝い申し上げます。
これまでの貴協会の取り組みは、日本キャンプ協会の設立35周年(2001年)を記念する際に創設致しました「CAMPING AWARD」(全国のキャンプ協会で著しく貢献された方々の表彰制度)におきまして、立野泰孝氏(元協会会長)の表彰から今年度の鶴岡義久氏(現協会副会長)に至るまで17名の方々が表彰されたことは、貴協会の活動が恒常的に活発に実施されてきた証でもあります。
さて、この度の40周年の祝賀において、今回の記念誌発行を機にこれまでの40年の活動が振り返られることと存じます。改めて、この機会に名称に使用されています「キャンプ」について皆様の想いを語り、共有されることを願う次第です。ご自身の「キャンプ」との出会い、「キャンプ」の想い出、「キャンプ」からの学びは会員個々に異なり、それが「キャンプ」の魅力でもあり、今日まで貴協会に携わってこられた方々の活動の原点として、今後の活動の継続にも繋がっていくことと思います。しかし、ここ10数年、2011年の東日本大震災、2020年以降の新型コロナウィルスの感染拡大等の予期せぬ災害の発生、そして「少子高齢」による人口構造の変化に起因する社会構造の変化等が、それ以前のキャンプ活動の実践や展開に多大な影響を及ぼし、改めて、「何のために」「誰に対して」開催する「キャンプ」か、目的を明確にすることが大切となりました。日本キャンプ協会は、このような先行き不透明な時代で、今後さらに日常生活を変革させるデジタル化社会においても、「キャンプ」が「国民の心身の健全な発達に寄与すること」を目的にその時代、その状況に合わせて計画され、参加する人々も企画・運営する人々も共に「キャンプがもたらす楽しさ」を享受できる活動となることを期待します。
最後になりますが、貴協会が活動されます千葉県には多様で豊富な自然環境、歴史・文化、社会があり、多くの人々が居住されています。貴協会の活動が千葉県内の「社会の隅々までキャンプを届ける」活動となり、貴協会の今後益々のご発展と会員皆様のご健康とご多幸に繋がることをお祈り申し上げます。
NPO法人 千葉県キャンプ協会
会長
中島 一郎
NPO法人千葉県キャンプ協会は、皆様のご理解とご協力のお陰もあり、今年創立40周年を迎えることが出来ました。そこで、まず本協会のこれまでの歩みについてごく簡単に振り返ってみたいと思います(詳細については創立30周年記念誌:篠塚博道掲載文を参照)。
1984年(昭和59年)に当協会が設立され、第1回指導者養成講習会では180名の受講者、更に参加者が数千名にわたる各種イベントをいくつも開催するなど、当初の時代背景にも乗って盛大かつ活発な活動が行なわれていた模様です。その後、1998年(平成10年)にはキャンプ指導者資格が文部大臣事業認定を受けたことで本協会の会員数が激増し、そうした状況に対応すべく支部協会の設立・支援など多くの活動を展開しました。そして、こうした経緯と取り組みがNPO法人の取得に結びつき(2007年/平成19年)、社会的責任もますます高まって現在に至っています。
時代は流れ、他の分野も含めて社会体育関連資格の存在意義自体が課題となる中、本協会においても会員数が激減し、合わせて理事役員の高齢化も指摘されるようになるなど、新たな課題のステージに入ったと言えます。しかし、設立当初から本協会の使命として一貫して掲げてきたのが“キャンプの好きな人をつくる”でした。そこで改めてこの使命を再認識し、特にこの10年間の後半4年間はこれを実現するためには「協会の組織的運営の充実・強化」を図る必要性があると考え、大目標に掲げて各種の改善・見直しを進めているところです。新型コロナ禍の影響もあって順調な進捗状況とは言えないかも知れませんが、着実に成果は上がりつつあると評価しています。
一方、キャンプやアウトドアブームと言われる昨今、そのマイナス面も様々な視点から指摘されています。キャンプ界にとっては、それらのマイナス面に対応するのも重要な課題ですが、このブームを追い風にしてキャンプの世界をより良い方向に盛り上げていくことは更に大きな課題です。そのためにも、改めて皆様のますますのご理解とご協力をお願い申し上げる次第です。
◎会員数 ・・・2014年度(417人)、2023年度(311人)
◎役員改選・・・5回(任期2年/この間16人中11人が入れ替わる)
◎活動内容・・・組織的運営体制の見直し、指導者養成(本部及び3支部協会)、柏市協会新設、関東ブロック会議開催、連携事業開発、各種依頼事業対応等
【NPO法人千葉県キャンプ協会 40周年記念】
【各支部協会のこの10年の歩み】
【この10年間の役員】