[太宰治「人間失格」のブックデザインの表現を探る]


使用ツール Adobe InDesign・Illustrator・Photoshop

サイズ 272x406・105x148x11.9・128x182x13・105x148x11.9・230x295・158x210x15・105x175x12

私は普段あまり本を読む機会がないのですが、理由の一つとして読むまでのハードルの高さがありました。「内容が難しそう」「興味がわかない」など読む前に読書に対する偏見が邪魔をして、本を読む機会がどうしても少なくなってしまいます。そこで、難しそうな本の見た目を大きく変えて、全く違った印象を持たせて本を読むハードルを下げられないかと考えました。

この作品は一つの小説を違った形の本にして、どれだけ印象が変わるかを比較するために製作しました。オーソドックスな文庫本から新聞紙風の変わり種まで、一つの小説でどれだけ表現の幅が広げられるかを探り「難しそうな本」に対する印象を限界まで変える試みです。内容自体はほとんど同じですがそれぞれの本にテーマがあり、表紙や文字組みなどで全く違う本に見えるように制作しました。