[78.0MHz]


ビニールハウス・アクリル絵具・油性ペン・ポスカ

h1,950×w1,430×d730mm


以前制作した、ビニール傘にセル画のようにペイントした作品を応用して、よりスケールの大きい園芸用のビニールハウスで制作した。 ハウスには2000年代頃の地元の街の景色を描いている。描かれている少女たちは、当時の街の雰囲気や空気からイメージして描いた。都心のように都会過ぎず田舎ほど緑もなく、区画整理によって建てられたたくさんの集合住宅と、それに伴い発展した東京湾臨海部にある小都会。記憶の中に残る、湾岸道路を走る車から見えたこの街の景色、浴びる 風や日差し、ラジオの音を思い出し絵にした。これらの街の景色は過去制作した作品でも描いてきたものだ。街は年々変わりゆくが、こうして自分の中に残る街の景色や感じていたものを具現化することで、ずっと忘れないでいたい。