第1回アルカナ モダン皇帝杯

👑初代皇帝の眼👀

2024/7/8

Nakashima Shunichi


皆さん初めまして!

この度、年明けの2月4日(日)にTCG専門店ARCANA様 主催で行われました第1回モダン皇帝杯で優勝する事が出来まして、現モダン皇帝となっております、中島駿一です。

主に関東近郊で様々なフォーマットでMTGをプレイしており、大会等でお会いしたことがある事がいらっしゃるかもしれません。

 

今回は既にかなり旬を過ぎてしまってはいるのですが、第1回モダン皇帝杯のレポートを執筆させていただきましたので是非ご一読いただけますとありがたく思います。

1日で書き上げた記事となりますので拙い箇所などあるかもしれませんがご容赦いただけますと幸いです。

1.当日の結果について


今回開催されました第1回モダン皇帝ですが、64名開催予定のところ、非常に多くの方にお申し込みをいただいたようで、最終的には定員を超えた参加者66名での開催と大盛況での開催となりました。

多くの方々に参加いただけると大会が盛り上がって嬉しいですよね。

 

スイスラウンド6回戦を経た後、TOP8を決定、その後SEにて優勝者を決定します。

当日の結果ですが、下記の通りとなりました。

 

1位 Nakashima Shunichi (赤黒想起)

2位 Sakai Tatsuya (4Cオムナス)

3位 N.K (赤黒想起) [ご本人の意向により氏名は伏字]

4位 Oda Masao (ハンマー)

TOP8 Mitsui Kiyotaka (リビングエンド)

TOP8 Iwaki Ryota (カスケードクラッシュ)

TOP8 Ikeda Hidenari (緑トロン)

TOP8 Asano Tatsuro (青黒コントロール)

(敬称略) 

<皇帝のコメント>

当日の私の対戦結果です。


ヨーグモス ○

カスケードクラッシュ ○

ヨーグモス ○

カスケ-ドクラッシュ △

ヨーグモス ○(トス)

id

緑トロン ○

ハンマー ○

4cオムナス ○


全体的に運が良かったこと、前日にTHE Last SUN 2023優勝者の高橋さんからヨーグモス戦におけるポイントを聞いていたのが大きかったですね。

優勝者に贈られる

直筆サイン&メッセージ入りのプレイマット

主催のTCG専門店ARCANA様からいただいた優勝賞品の1つです。

特別なアイテムがトロフィーになっており、とても良い記念になりました。

右:亀ヰリヨウ先生(プレイマットの画を描き下ろし)

左:偶然、居合わせた常盤ゆいさん

2.メタゲームブレークダウン

  大会開催日は前週までチャンピオンズカップファイナルシーズン2ラウンド2(以下CCF)の出場権を懸けたエリア予選が開催されており、また翌週にはCCFの本番を迎えるという、新エキスパンション『カルロフ邸殺人事件』発売前における集大成のメタゲームとなりました。

 実際のメタゲームブレークダウンは下記の通りとなります。

使用率1位はカスケードクラッシュ、次いでヨーグモス医院となりました。

次いで赤黒想起、リビングエンド、青黒コントロールとなります。

使用率的に極端に偏っているアーキタイプがいるわけではなく、様々なデッキタイプが活躍しているフィールドであることが確認されます。

ただし、カスケードクラッシュとリビングエンドの「続唱」デッキは合計すると14名と全体の20%を占めることになる事から、インスタントタイミングでの仕掛けである『暴力的な突発』がいかに強力なカードであったかを物語っていると捉えることもできます。(後の禁止カード) 

3.参加者の属性について

 今回の参加者の属性について勝手ながら調べさせていただきましたところ、参加者の半数以上はCCF本戦への出場者の方でした。今回の様にスケジュール的にちょうど良い調整のタイミングであれば、プライズ次第によっては競技を中心に行うプレイヤーに多く参加いただける大会になるのではないかと推察します。

 また、所属するコミュニティ単位で参加をいただけると、より参加者の多い大会になるのだなと、と感じました。(今回は関東近郊でパイオニアフォーマットを中心にプレイされる【PHC】の方々や、日本選手権チャンプの小林さんやTHE Last SUN 2023優勝者の高橋さん、私も所属する【マスとん】の方々の参加が目立っておりました)

その他、普段モダンを中心にプレイしている方々やカジュアルにモダン大会を楽しみたいプレイヤーの方々にもより多く参加いただける土壌を作ることが出来れば、もっと参加者の多い熱い大会になるのではと期待しております。

4.カルロフ邸殺人事件発売後のチャンピオンズカップファイナルへの影響

さて、上記のようなメタゲーム様相と結果で皇帝杯が終了したわけですが、その週の週末に新エキスパンション『カルロフ邸殺人事件』が発売され、モダンの環境は大きく揺れることになります。

大きなトピックの一つ目は『ギルドパクトの力線』の存在。

このカードの登場により、『ドラコの末裔』がその価値を大いに上げ、様々なデッキに試されるようになりました。力線下でのドラコの登場は、すべてのクリーチャーが「警戒、先制、絆魂、呪禁、トランプル」となる化物仕様。

かつ2マナでのキャストが可能な為、ダメージレースも簡単に崩壊します。

このパッケージの登場により、メインデッキより対応が難しい各種デッキはその対策に枠を割く必要が出てきてしまうほどでした。

そしてもう一つは各種『諜報ランド』の存在です。

フェッチランドからドローの質を向上させることのできる役割はこれまでになかったオプションとなり、各種デッキで採用されることになります。

このタイミングではまだ確定タップインであることが高速環境のモダンで通用するのか懐疑的なプレイヤーが多くいましたが、現在の主流となるデッキにおいては採用されていないデッキの方が少ないくらいメジャーとなりました。

 

そんな中開催された実際のCCFのメタゲームブレークダウンについてですが、そちらについては公式が記事を出されています


想像以上に赤黒想起が多いメタゲームであったという認識ですが、やはりフルパワーの「続唱」デッキは強く、TOP8の内、5つのデッキが「続唱」デッキとなり、優勝は立ち位置も良かった【リビングエンド】を利用した井川さんでした。

改めましておめでとうございます!

(この後開催されるプロツアーサンダージャンクションでも見事に優勝!日本人の優勝はとってもテンションが上がりますね^^)

 

<おまけ>

さて、当の私ですが本戦の成績は残念ながら3-4の初日落ち。

初戦に先週モダン皇帝杯の決勝を戦った酒井さんに見事にリベンジされ、2日目進出を懸けたマッチでは現モダン神の内藤さんに切られてしまい上記の結果となりました。


使用したのは魔改造した「ラクドススキャム」


通常のラクドススキャムでは「力線+ドラコ」パッケージが揃ってしまうと、ハンデス以外での干渉手段が存在せず、着地を許したゲームは調整段階ではほぼ全敗と言ったところから、やるならやられる覚悟があるんだな?の精神でこちらのデッキにも採用。

今見ると目を覆いたくなるようなリストですが、当時は大真面目に検討しての結果でした。

(道中で当たったバーンにはダブマリして揃えたパッケージをキャストしてツンツンしてたら勝利。は、儚い・・・)

5.禁止改定を経て、新段を踏まえた現在までのモダンの変遷の振り返り

そんなこんなでCCFを終え、3月11日に禁止改定を迎えることになります。

モダンの禁止は『暴力的な突発』。環境を定義する「続唱」デッキの弱体化が目的でした。

これによりカスケードクラッシュは大きく後退。リビングエンドもまたその数を一時的に大きく減らしますが、現在はその道のプロの方々により徐々にメタゲーム上に復帰を果たしている状況です。

4月~モダンホライゾン3発売までの、モダンメタゲーム変遷については増田さんによるまとめ記事が非常に分かりやすいため、ご参照下さい


 「サンダージャンクションの無法者」発売後は『精鋭射手団の目立ちたがり』を据えた果敢デッキがポジションを大きく上げ、直近の「モダンホライゾン3」発売後のプロツアーでは結果が示す通り『ナドゥの夏』となりました。

ナドゥコンボの他には、『ネクロドミナンス』を据えた黒単ネクロ、各種エネルギーシナジーを利用したボロスエネルギー、ジェスカイエネルギーコントロール等が新デッキで活躍しております。

「モダンホライゾン3」のカードは強力なものが多いことが改めて認知され(アジャニ、フレージ等)、東西モダン最強決定戦も大きな盛り上がりを見せることになりました。

上記デッキに採用されるカードとして『手甲』『魂の撃ち込み』『瞬唱の魔導士』等は大きな値上がりを見せたのも記憶に新しいところです。

 

<おまけ>

東西戦では新カードを揃える余裕なく、パックから剥いた新カードの拡張版「黄泉帰る悪夢」を使いたく、1枚採用した赤黒想起で参加。

想定以上に「黄泉帰る悪夢」が強く運用できることに驚き、まだまだこのデッキも活躍出来そうだなと感じました。


結果は下記の通り。

ラクドス想起/BR Evoke

イゼット☓☓

フェニックス〇☓〇

デスタク☓〇-

ソプターナドゥ〇〇

ボロスエネルギー☓〇☓

青単☓〇〇

黒単貴重品室〇〇

イゼット〇〇

御霊〇〇

6-2-1で30位

6.告知 -金沢へ強いPWに会いに行く-

 さてさて、そんな盛り上がりを見せるモダンフォーマットですが、来週には晴れる屋様主催のモダン神決定戦が開催され、その翌日には金沢にてARCANA様主催で≪アルカナMTGフェスin金沢≫が開催されます!


私もそのイベントに参加させていただく予定で、その中のイベントで「モダン皇帝チャレンジ杯」を行わせていただきます。

カジュアルな雰囲気で楽しんでもらえるイベントとなりますので、モダンで腕試ししたい方におすすめとなっております。私とマッチングすると、「V.S.モダン皇帝賞」として「モダンホライゾン3」のプレイブースターを 1Pack進呈させていただき、また勝利するとさらに追加で1Packゲットとなります!TOP8の方にはコレクターブースターも進呈されるイベントとなっておりますので、是非多くの皆様に参加いただけますと幸いです。

金沢の地で多くのモダンプレイヤーの皆様にお会いできることを楽しみにしております。

 

それではまた。