QCA 文献紹介
Charles Ragin先生が社会科学研究に特有のコンテクストに即した研究方法としてQCAの有効性を提唱してから40年近くの時が経とうとしています。その間、Ragin先生ご自身の手によって、方法論としてのQCAがより洗練され、明確な手続きが共有されるようになりました。それと同時に、Ragin先生はじめ、このセクションでも順次ご紹介させていただく世界各国のQCA研究者が運営するQCAの研究・教育の世界的コミュニティ COMPASS (Comparative Methods for Systematic Cross-Case Analysis)では、この方法の普及・教育と先端的な研究の共有が継続的におこなわれています。
日本からも、t-QCAで世界的に知られる日野愛郎先生(早稲田大学)らがCOMPASSのAdvisory Boardのメンバーを務められています。日野先生は、ご自身が代表となる科研費研究課題 「質的比較分析(QCA)の政治学における共創的展開-時間性・条件性・グッドプラクティス」を通じて領域横断的にQCAのグッドプラクティスのご研究に取り組まれています。